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ディープ・マイラー説に反論する?
2011年06月15日(水) 22:32
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一部で『ディープ産駒は早熟マイラー』と言われているようだ。おそらく重賞での成績や現時点での距離別勝率が根拠となっているのだと思うが、結論から言えばその可能性は限りなく低いと思う。その理由は以下の3つ。
?平均勝ち距離1756m
?1400m以下の勝ち数比率の少なさ
?芝勝ちの比率が高い
?〜?を検討する事によって見えてくるのは、ディープインパクトの成績の特徴が現時点では、マイラーどころかむしろ、典型的な晩成ステイヤーのそれである事だ。
?平均勝ち距離1756m(エプソムカップ終了時)
まず明らかな反論として平均勝ち距離の長さがある。昨年のリーディング40位以内の種牡馬の通算成績での平均勝ち距離がディープに最も近いのは、ホワイトマズル(1755m)とブライアンズタイム(1756m)の2頭。マイラーどころか、長距離でもよく穴で狙われる典型的なステイヤー種牡馬である。
?1400m以下の勝ち数比率の少なさ
とは言え、まだ世代限定戦が終了しただけなので、現時点での成績が今後の傾向を保証する訳ではない。その通りだと思う。しかし、変化の方向はむしろ平均勝ち距離を長くする方に作用する可能性の方が高い。
その理由の一つが、勝ち数全体に占める1400m以下のレースの少なさだ。
以下は、主要種牡馬(特にサンデー系を優先した)数頭について、通算での平均勝ち距離と、2008年世代(今年の3歳世代)の成績とを比較したものである。
種牡馬名/平均勝ち距離(通算)/2008世代短距離比率(*)
キングカメハメハ/1726m/36.8%
アグネスタキオン/1730m/27.3%
マンハッタンカフェ/1790m/15.2%
ディープインパクト/1756m/10.2%
ステイゴールド/1890m/9.7%
(*)短距離比率=1400m以下の勝数/総勝数
一目瞭然、ディープ以外の種牡馬については勝ち数に占める1400m以下の比率が下がるほど平均勝ち距離が長くなる傾向にある。どう見ても、現時点での1756mという数字でさえ短すぎるように思う。
この傾向を素直に信じるならば、キングカメハメハやアグネスタキオンの1700m台前半という可能性は相当に低く、少なくとも1800m前後、下手をすればステイゴールド並みの1800m台後半になりそうだ。
(?に続く)
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