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ディープ・マイラー説に反論する?
2011年06月15日(水) 23:29
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?芝勝ちの比率の高さ
もう一つ、ディープインパクトが示している典型的なステイヤー種牡馬の特徴がある。それが、芝勝ち比率(*)の高さだ。
(*)芝勝ち比率=芝勝ち数/総勝ち数
ディープインパクトはエプソムC週までで芝勝ち比率95.5%。
中央競馬における中距離以上のレースは大半がスローの上がり勝負であり、中・長距離向きの種牡馬というのは基本的には、こうしたテンが遅く上がりの速いラップ(後傾ラップ)を得意としている。
逆に、ダートや短距離はテンが速く上がりの遅い前傾ラップが多く、いわゆるスプリンター&マイラー種牡馬というのは、こうした前傾ラップを得意とする種牡馬である。従って、中央競馬においては、芝勝ち比率の高い種牡馬ほど長距離に強い傾向がある。
例えば、昨年のリーディング上位40位の種牡馬のうち、通算成績で芝勝ち比率が70%を超えていたのは(ディープインパクト自身を除くと)わずかに6頭。うち4頭が芝コース平均勝ち距離1800mを超えており、芝コース平均勝ち距離上位3頭(オペラハウス、ジャングルポケット、ステイゴールド)は全て芝勝ち比率は70%超だ。
逆に、昨年のリーディング上位40位の種牡馬のうち、芝コース平均勝ち距離1700m未満だったのは半数の20頭。うち、芝勝ち比率が65%を超えているのはわずかに2頭。
芝勝ち比率が50%を切っていたのは40頭中14頭で、14頭中平均勝ち距離が1700mを超えていたのは2頭のみであった。
ファルブラヴ(芝勝ち比率76.4%、平均勝ち距離1500m)のような例外はあるにしろ、おおむね芝に強い種牡馬ほど長距離への適性を見せている。
※なお、『ディープ・マイラー説に反論する?、?』で使用している『平均勝ち距離』は全て芝コースのみのデータを使用している。よって、ダートの長距離が少ないという物理的な理由は、以上の論考に大きな影響は及ぼしていない。
以上の理由により、ディープ・マイラー説はかなり可能性の低い仮説であり、むしろ晩成型のステイヤーの可能性すらある。本来なら芝比率の高い種牡馬は勝ち上がり率や勝率が低く、2〜3歳限定戦は不得意なのだが、ディープインパクトは典型的ステイヤー種牡馬の特徴を持ちながらも、高い勝ち馬率と圧倒的な世代成績を誇っている。
未だ、ディープインパクトの底が見えない。
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