朝日杯FSは1点勝負で1億円のキャリーオーバーを狙う

2012年12月15日(土) 20:00

 先週12月9日のWIN5は、3レース目の尾張Sで2頭が1着同着となったことにより、的中組番が2通りというWIN5史上初の事例になりました。スギノエンデバー絡みの的中組番(6-7-9-6-1)は1504万6990円、ラインブラッド絡みの的中組番(6-7-9-4-1)は2億円の配当で、1億93万8320円がキャリーオーバーとなっています。

 ちなみに、尾張Sの1着馬がスギノエンデバーだけだった場合、的中票数は20票なので、配当は3009万3910円になった計算です。スギノエンデバー絡みの的中組番を持っていた方は、ラインブラッドが同着となったことで1票あたり1504万6920円の損を被ったことになりますね。

 また、1着馬がラインブラッドだけだった場合、的中票数は1票なので、払戻金の原資(=6億187万8050円)から1票分の払戻金(=2億円)を引いた4億187万8050円がキャリーオーバーになった計算。ラインブラッド絡みの的中組番には実質的な影響がなかったものの、不的中だった大多数の方は「キャリーオーバーが3億93万9730円も目減りする」という形で間接的に損をしました。先週12月9日のWIN5で素直に喜べたのはラインブラッド絡みの的中組番を持っていた方だけでしょう(笑)。

 なお、1億93万8320円のキャリーオーバーがある明日12月16日のWIN5は、発売金額が先週12月9日とまったく同じ、かつ控除率を理論上の最大値である26.2%と仮定した場合、期待値は通常よりも10%以上高い約86.2%。実際はもう少し発売金額が多くなる(=期待値が低くなる)でしょうけど、おトクであることに変わりはないので、なんとか当てにいきたいですね。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神11R ベテルギウスS
 確固たる逃げ脚質がダノンエリモトップとメテオロロジストというメンバー構成。ただでさえスローになりやすい阪神ダート2000mですから、展開面が大きく左右されるレースになりそうですから、どちらかの選択が勝ち馬に近いと思います。メテオロロジストは前走とほぼ同じ調教内容ですが、自分の脚は使っての7着。この距離であれば実績がありますし、標準多め坂路の調教タイプで逃げ切れます

推奨馬:6.メテオロロジスト

■今週の多点買いレース
→中京11R 中京日経賞
 15日の競馬は雨の影響を多分に受けた中京芝。開催最終日となりますので、馬場が乾いても。荒れた馬場で調教量が必要な馬場になると想定しています。
 本数多くて併用系統はドリームトレイン、ニジブルーム、ヴェアデイロス。坂路で本数多い、デンコウジュピターとマックスドリームを押さえれば、なんとかなりそうです。

推奨馬:1.ヴェアデイロス、3.ニジブルーム、6.マックスドリーム、13.ドリームトレイン、15.デンコウジュピター、


【奥田隆一郎のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神10R 元町S
 ランリョウオーは、3走前に直結コース阪神芝1800mの西宮Sを連対した。前々走の中山は凡走したが、最後の直線が長いコースのほうが合うため、今回の阪神外回りコースでは信頼できる。

推奨馬:8.ランリョウオー

■今週の多点買いレース
→中京11R 中京日経賞
 デンコウジュピターは、直結コースの京都マイルにて1000万クラス(木津川特別)を勝ったことがある。さらに、上の1600万クラスでも直結コースの京都マイルを激走した(オーストラリアTの2着)。また、4走前に直結コースの賢島特別を連対して、中京芝コースで実績を持っている。コース適性が高いため、休み明け4走目の今回で変わり身を警戒する。ニジブルームは、近2走にて直結コースの東京マイルを好走している。今回は、近2走と同じ左回りのコースのマイル戦となり、引き続き好勝負になる。モンテフジサンは、直結コースの中山マイルでノエル賞(1000万下)を勝利した。また、この馬も上の1600万クラスで直結コースの馬券になった(阪神芝1400mの心斎橋Sの3着)。直結コースにおいて現級を勝利、上のクラスで馬券になった実績があり、今回も激走を期待できる。

推奨馬:3.ニジブルーム、5.デンコウジュピター、7.モンテフジサン

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山11R 朝日杯FS
 ここはコディーノ1点で大丈夫だろう。3戦3勝の内容が全て危なげないし、しかも一戦ごとに内容が良化している。馬体も札幌2歳S時とは比べものにならないくらい良くなっているし、レース運びもうまい。枠順もちょうどいいところを引けて、死角という死角もないし、ここは再度の圧勝を期待。

推奨馬:5.コディーノ

■今週の多点買いレース
→阪神11R ベテルギウスS
 ここはタガノロックオンが中心だと思うが、ポテンシャルの高い馬が揃っているので、一応多点買いしておきたい。タガノロックオンは前走時の馬体がかなり良くなっていた。もともと能力は高いものを持っている馬だし、デキさえ戻ればここは勝ち負け。ハートビートソングは屈腱炎で長期休養明けになるが、能力はここでは断然のものを持っている馬。追い切りもマズマズだし、ダートなら勝ち負けに持ち込んできてもいい。フリートストリートの前2走はまだ良くなっていなかった感じ。間隔を取って立て直されれば、もともとの能力が高い馬なだけにあっさり。ボレアスはいまいち精彩を欠いているが、ダートの中距離に条件が替わっての変わり身がありえる。メテオロロジストは前々走で力のあるところを見せたし、中距離に距離が延びての巻き返しに期待。

推奨馬:2.ハートビートソング、6.メテオロロジスト、9.ボレアス、10.タガノロックオン、12.フリートストリート

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山10R 仲冬S
 今年の5回中山ダート1200m(12月15日終了時点)は、3歳以上のレースを制した6頭中、3頭が芝で優勝経験のある馬、5頭が芝でデビューした馬。ダートでしか好走経験のない馬よりも、芝をこなせそうな下地がある馬に注目したいところです。信頼できそうなのは福永祐一騎手とキョウワダッフィーのコンビ。前走が好内容でしたし、もともと芝のデビュー戦で2着に好走した馬なので、現在の中山ダート1200mは合っていると思います。

推奨馬:12.キョウワダッフィー

■今週の多点買いレース
→阪神10R 元町S
 今年の5回阪神芝1600m外回り(12月15日終了時点)は、500万下から上のクラスのレースに限ると、前走で1600m以上のレースに出走していた馬が[0-2-3-26]。特に上位人気馬同士の比較だと距離延長組が優勢なので、芝1600m未満にも実績がある馬を重視すべきでしょう。注目は芝1400mの1600万下を勝っているナシュワンヒーローと、距離延長で臨むダンツミュータント。上積みのありそうなショウナンラムジ、実績上位のランリョウオーが押さえです。

推奨馬:5.ショウナンラムジ、8.ランリョウオー、9.ナシュワンヒーロー、10.ダンツミュータント

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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