2012年12月22日(土) 20:00
先週12月16日のWIN5は8661万770円の高額配当決着でした。ここ4回のWIN5対象レース(計20レース)は単勝1番人気馬がわずか2勝、単勝2番人気馬も1勝止まり。上位人気馬の苦戦が目立ちます。
ちなみに、1億93万8320円のキャリーオーバーがあった先週12月16日の発売金額は11億5417万3500円で、先々週12月9日に比べると約41.5%増。2億4966万2660円のキャリーオーバーがあった今年12月2日の発売金額は前回(11月25日)比で約44.7%増でしたから、アップ幅はほぼ同じです。キャリーオーバーの金額が2倍以上も違えば期待値もだいぶ変わってくるので、売り上げはそれほど伸びないかもしれないと思っていたのですが、想像以上に売れましたね。買っている側の私たちはともかく、売っている側のJRAにとっては興味深い傾向だったんじゃないでしょうか。
さて、今週は1年を締め括る有馬記念ウィークですが、WIN5ファンにとっては壮絶な戦いの幕開けとも言えそう。明日12月23日(日)、明後日12月24日(月)を皮切りに、金杯ウィークの来年1月5日(土)、1月6日(日)、さらにその翌週1月13日(日)、1月14日(月)と、3週連続で週に2回ずつWIN5が発売されます。2013年に向けて弾みをつける意味でも、ぜひどこかで的中させたいところです。
なお、明日12月23日のWIN5対象レースは総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が98万3040通り(前日14時現在)となりました。これだけの多頭数なら極端に低い配当で決着する可能性は薄いはず。無理のない範囲で手広く構えるのが得策でしょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山9R 師走S 今週のWIN5はどのレースも1点に絞れる簡単なレースはないように思います。ただ対象レースでどこか、ということになれば、久保田貴士厩舎の鉄板スポットに該当しているコルポディヴェント。この馬自身がこの条件で結果を残しているということもありますが、休養明けを叩かれて、明らかに厩舎が狙ってきたローテーションに一票を投じてみたいと思います。
推奨馬:3.コルポディヴェント
■今週の多点買いレース →中山10R 有馬記念 過去11年で坂路単一調教馬の優勝は2頭。いかなる調教内容でも坂路単一調教馬は軽視して、最終追い切りもトラックで行っているという調教タイプ対象にすると範囲は絞れますが、それでも頭数が多いので、今年は併用系統ということにこだわります。するとオーシャンブルー、ルーラーシップ、エイシンフラッシュの3頭。調教適性だけでなく、馬の状態も最高潮だと分かる追い切り内容だけに、あとはうまくレースを運んだ馬が勝つと予想しています。
推奨馬:6.オーシャンブルー、9.ルーラーシップ、2.エイシンフラッシュ
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山9R 師走ステークス ツクバコガネオーは、4〜5走前に直結コースの札幌ダ1700mにて500万・1000万特別を連勝した。前走に続いて中山ダ1800mで勝ち負けになる。
推奨馬:8.ツクバコガネオー
■今週の多点買いレース →中山8R グッドラックハンデキャップ レオプログレスは、休養前に同コースの潮来特別を7人気2着に激走した。休み明けを2度叩き、少し間隔あけて仕上げてきた。今回は激走実績のあるコースに出走して、変わり身を警戒する。クリールカイザーは、今春に直結コース中山芝2200mの水仙賞2着の後、直結コース中山芝2000mの山藤賞を勝利した。中山芝コースは5戦3連対で得意、前走の東京から中山に替わって注目する。ローレルクラシックは、直結コースの小倉芝2600mにて現級の馬券に2度からんだ。また、前走は直結コース京都芝2400mの高雄特別を連対している。コース適性が高く、1000万クラスの激走実績もあるため、勝ち負けを期待する。
推奨馬:10.レオプログレス、13.クリールカイザー、16.ローレルクラシック
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神10R クリスマスキャロル賞 相変わらずゲートが悪いせいで、前走は良化していたにもかかわらず、前残り馬場で前を残してしまった。今回は外差しが有利な馬場になっているし、有利な外枠を引けた。ダイワメジャー産駒にピッタリの馬場状態でもあるし、ここはここはトップハンデでも勝ち切れるだろう。
推奨馬:15.サンライズメジャー
■今週の多点買いレース →中山10R 有馬記念 ルーラーシップは秋2戦に比べるとスッキリ仕上がって、無駄のない体付きになっている。筋肉の質も良いし、硬さもなく柔軟性を感じさせる。正にピークと言えよう。後肢の力強さもあるし、この状態ならゲートも決まるのではないかと思う。これなら勝ち負け。エイシンフラッシュも正にピークと言えるようなデキ。鋼鉄のように筋肉が無駄なく張りつめているし、それでいて腹袋の張りも良い。調教の動きも抜群だったし、ここは勝ち負けに持ち込める。本線はこの2頭。ゴールドシップは前走の方が張り良く見えるが、仕上がりはマズマズ良さそう。古馬相手にあまり外を通るような競馬では厳しいと思うが、斤量差と能力の高さで勝ち負けに持ち込めても良い。ダークシャドウはデキの良さが目立つ。体型的に中山コースはむしろ合っていそう。差しが決まる馬場状態なら一気の差し切りまである。
推奨馬:9.ルーラーシップ、2.エイシンフラッシュ、13.ゴールドシップ、10.ダークシャドウ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山9R 師走ステークス 今年の5回中山ダート1800m(12月22日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限るとキングカメハメハやサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が優勢。その他の種牡馬の産駒は[0-0-3-31]と連対例がありません。また、前走が1800m超のレースだった馬は[0-0-0-4]。全体的にダート1800m未満もこなせるようなタイプが活躍しています。注目は吉田豊騎手とツクバコガネオーのコンビ。ここ2戦が好内容ですし、今回はサンデーサイレンス系種牡馬の産駒がそれぞれ不安を抱えている分、素直に信頼できそうです。
■今週の多点買いレース →阪神10R クリスマスキャロル賞 今年の5回阪神芝1600m外回り(12月22日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると、前走で1600m超のレースに出走していた馬が[0-2-2-11]。単純に距離短縮組は勝ち切れていませんし、芝1600m超のレースに実績がある馬よりも、近走で芝1600m未満を使われてきた馬の方が堅実でした。なお、前走の4コーナーを7番手以内で通過した馬は[0-3-4-27]。先行不利とまでは言えませんが、勝ち切る可能性がより高いのは差し馬だと思います。狙ってみたいのは阪神芝1600m外回りに実績があるタマモマーブル、キネオピューマ、前走で芝1600m未満のレースを使っているマイネボヌール、タガノザイオン。
推奨馬:1.タマモマーブル、6.マイネボヌール、12.キネオピューマ、16.タガノザイオン
【お知らせ】 2012年度の更新は今回で終了となります。2013年度は1月5日から更新いたします。
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。