久々に投稿します。春に書いたコラムで紹介した9頭は全てデビュー済みでうち2頭が勝ち上がっているという数字。まあ、悪くはないかなぁ。
●シャイニーパティオ(牝 美浦・成島英春 父ステイゴールド、母コアレスパティオ)
期待度:★★★★☆
母は中央5勝の条件馬ながら通算の重賞出走歴が7度を数える。3代母の半妹に「天才少女」ダスゲニーがいる。BMSにトウカイテイオーを持つ中央の重賞ウイナーは2009年のフラワーCを逃げ切ったヴィーヴァヴォドカのみ。古めかしい血統だが、母自身がテスコボーイのクロスを持ち、ステイゴールドがPrincely Gift、トウカイテイオーがファバージを持っているのだからPrincely Giftが4本入っているというコスモバルクの母を彷彿とさせる配合である。所属厩舎は頼りないが、馬体が小さすぎなければ面白い存在だろう。芝向きの中距離馬。ローカルで安定感がありそうだ。
●スズカレビン(牡 栗東・藤岡範士 父シニスターミニスター、母アフェクショネイト)
期待度:★★★★☆
母は中央で5戦して勝ち星なし。母の半妹に10年のローズS(GII)での2着などがあるワイルドラズベリー、近親にベッラレイア(07年フローラS-GII)らがいる活力ある牝系出身。シニスターミニスター産駒は最近昇り調子であり、Deputy Ministerの4×4というのも意欲的である。まず間違いなくダート向きに出るだろう。母方にややズブさがあり、スプリント戦よりも1400以上の距離がより合うのではないか。
●モーントシャイン(牝 美浦・和田正道 父マツリダゴッホ、母ビューティマリオン)
期待度:★★★☆☆
父は今年の新種牡馬で上々の滑り出しを見せている。母は中央2勝馬だが02年のオークス(GI)に出走したことがある(17着)。母の産駒はこれまで4頭がデビューしているが、初仔のマーブルアローが中央で1勝、地方交流で1勝を挙げたぐらい。遠縁には重賞4勝のエアエミネムなどもいるが、近親に活躍馬は見当たらない。この馬の血統の魅力は父や、GraustarkとBold Rulerのインブリードから来る力強さ。高速馬場向きの素軽さには少々欠けるものの、力の要る馬場では走りそうだ。ダートの中距離戦で堅実駆けするタイプだろう。