ニューイヤーC展望&船橋記念回顧

2013年01月15日(火) 18:00

◆ニューイヤーC展望(1月16日 サラ3歳 定量 南関東SIII 1600m)

 ニューイヤーCは新春恒例の3歳SIII。小回り浦和千六、近年クラシック(牡馬)に結びつかないイメージだが、歴史的にみるとそうでもない。その優勝馬には、昭和59年キングハイセイコー(羽田盃・東京ダービー)、平成7年ヒカリルーファス(羽田盃)の名前が並び、何より平成元年、あのロジータ(三冠馬)が勝っている。思えば彼女は、暮れの東京2歳優駿牝馬を3着と落とし、ここが重賞初制覇だった。千六=1分41秒1、好位キープから直線楽々と抜け出し、最後は鞍上(野崎武司騎手)が手綱をセーブする余裕があった。

「(ロジータは)競走するのが好きな子でね。稽古なんかも単走では動かないけど、併せ馬になると闘志をみせる。ニューイヤーCは出世レース。ここを勝って自分も馬も自信が出た。あとはみなさんの見ていた通り…」

 いささか古い話で正確ではないけれど、引退間際、取材した野崎Jからはそんなコメントをもらったように記憶する。ともあれ浦和千六は、年明け3歳馬にとって、イメージ以上に総合力(スピード、持久力、器用さ)を要求される舞台とも思う。近年の例でいうなら、19年アンパサンドはこのレース3着ながら、以後東京ダービーをフリオーソ相手に制覇し
た。見逃せないレースではもちろんある。

(1)…波乱含み。1人気[2-2-3-3]はぎりぎりの合格点で、2人気[2-0-1-7]、3人気[2-1-0-7]とも合わせ信頼度が低い。昨年は1人気ゴールドメダルは勝ったものの・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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