2013年01月17日(木) 18:00
中山というと、力勝負ではなく技勝負が通用するイメージがありますよね。とくに中距離の場合、後方から追い込む実力馬を尻目に先行馬がスイスイと逃げ切るケースは多々見受けられます。
頭脳派アドマイヤラクティ
「この前の金鯱賞だって、中団から押し上げるつもりが馬がズブすぎてまったく動けなかった。ラクティ自身が競馬というものをよくわかっていて、直線にならないと動く必要がないと思っているんだろうな」と梅田智師。
きっと頭がいいんでしょうね。だから、自分の気持ちが乗らないと動けない。そういう意味では2戦2勝と相性のいい中山コースのことを、ラクティはきっと“好き”だと思うんです。短期放牧帰りですが調子はまずまずよさそうなので、好きな中山でキッチリ差し切ってほしいです。
京成杯にはマイネルマエストロが出走します。先週、中山競馬が中止になったために再度栗東と中山のあいだを往復することになります。
再東上、マイネルマエストロ
ファリダットはドバイへ
カイバもかなりしっかり食べていましたし、見るかぎりではダメージはなさそう。あとは見えない疲れが競馬に出ないといいな、と願うばかりです。
しかし、カイバを食べている顔を見ていると父親のブライアンズタイムの血が色濃く出ているのがよくわかります。「でも、性格は母の父・サンデーサイレンスがよく出ていますよ」と甲斐助手。これから、どちらの血が幅を利かせてくるのか、楽しみです。
ファリダットのドバイ遠征が決まりました。トレイルブレイザーとともに2月15日に出国します。
「ファリダットとドバイの馬場は合うと思う。この遠征がいい起爆剤になってくれれば、と思っています。」と松元調教師。
ファリダットは外国から種牡馬のオファーも来ているそうで、今回の走り次第ではファリダットの身の振り方も大きく変わることになるのでしょう。
2月28日に行われるAW1200mの一般戦(ハンデ)を走ったあと、3月9日のマハブ・アルシマール(G3、AW1200m)と前哨戦を2走し、最終的には3月30日にあるドバイ・ゴールデンシャヒーンを目指というプランが計画されています。鞍上はいずれも武豊騎手の予定。
ファリダットとはアラビア語で宝石という意味。もともとファリダットがドバイ遠征したときに現地の方にすぐにその名を理解してもらえるようにと名付けられたものでした。その当時とはちょっと意味合いが違うとはいえ、結果的にファリダットがドバイの地を踏むことになるのはすごく感慨深いものがあります。得意のポリトラックで世界をアッといわせてほしいですね。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)