総組み合わせ数の少ない今週はコンパクトな買い目で勝負!

2013年01月19日(土) 20:00

 明日1月20日(日)のWIN5は出走頭数が68頭、総組み合わせ数が43万9296通り(前日16時現在)。年明けから先週までに発売された計3回のWIN5はいずれも総組み合わせ数が70万通りを超えていましたから、今回はかなり少なめです。これまでにも繰り返し指摘してきた通り、総組み合わせ数が少なければ少ないほど高額配当決着の可能性は小さくなるもの。あまり手を広げず、コンパクトな買い目で勝負した方がいいかもしれません。

 実際、先週までに発売された全94回のWIN5を総組み合わせ数が平均値より“上の回”(計41回)と“下の回”(計53回)に分類してみると、100万円以上の配当(的中者なしを含む。以下同)となった回数は“上の回”が31回、“下の回”が26回。1000万円以上の配当となった回数は“上の回”が17回、“下の回”が11回でした。該当する数自体は“上の回”より“下の回”の方がだいぶ多いわけですから、「総組み合わせ数が少ない回は荒れにくい」という傾向にあることをお分かりいただけると思います。ちなみに、10万円未満の配当となった回数は、“上の回”がわずか1回なのに対し、“下の回”は9回です。

 ただし、1億円以上の配当となった回の数は“上の回”が5回、“下の回”が5回でまったくの同数。確率的には若干劣るものの、実は“下の回”も億クラスの決着となる可能性はそれほど見劣りしません。つまり、ある程度の資金を投じて億クラスの配当を狙うスタイルの方なら、出走頭数がやや少なめでもあまり気にする必要はないんですね。そういう方がどれだけいるかはわかりませんけど(笑)、念のため指摘しておきます。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山10R 若潮賞
 1点に絞るには難しい、今週の対象レースですが、あえて選ぶならココ。中山芝1600mは併用調教馬の好走が続いているので、このレースの該当は3頭。キネオピューマを選んだのは新馬1着時、3歳500万下2着時と同じ調教タイプだから。その舞台が中山芝1600mですから、勝って不思議ない調教内容です。

推奨馬:2.キネオピューマ

■今週の多点買いレース
→中京11R 東海S
 中京ダート1800mで行われるようになった東海S。新装中京競馬場になってから1000万下クラス以上で行われたダート1800mの5鞍で、1着馬の4頭が調教本数が標準以上の併用系統でした。該当馬で最も1着に近いのはミラクルレジェンド。追い切りの動きを見ていても、左回りの方がいいと思いますし、調教本数も十分。坂路単一でも絶好調で陣営が期待するグレープブランデー、ここ2走と同じ調教内容で仕上げることができたグランドシチーまで。

推奨馬:13.ミラクルレジェンド、15.グレープブランデー、4.グランドシチー

【奥田隆一郎のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都10R 石清水S
ダンツミュータントは、昇級緒戦の前走にて直結コース阪神芝1600mの元町Sを3着好走した。休み明け2走目+クラス2走目の上昇が見込める今回は、前走以上の勝ち負けになる。

推奨馬:4.ダンツミュータント

■今週の多点買いレース
→京都11R 羅生門S
 ホクセツダンスは、近2走にて直結コース阪神ダ1400mの1600万特別で馬券になった。この距離(ダ1400m)を得意にしており、内枠から好位を取って勝ち負けに持ち込める。エーシンビートロンは、前走にて直結コース阪神ダ1400mのファイナルSを連対した。前走は勝ち馬と僅差であり、引き続き適距離の今回も好勝負になる。トラバントは、全4勝のうち直結コースの阪神ダ1400mで3勝、同コース(京都ダ1400m)で1勝をあげている。直結+同コースの勝ち馬で、この距離を得意にしている。前走で現級へのメドは立っているため、前走以上を期待できる。

推奨馬:1.ホクセツダンス、11.エーシンビートロン、6.トラバント

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→中山11R AJCC
 今回は休み明けになるが、写真を見る限りデキは非常に良い。股までしっかりと実が入っていて動ける態勢。ここは相手も大したことがないし、夏の2連勝の内容を考えれば勝ち切れるだろう。

推奨馬:5.トランスワープ

■今週の多点買いレース
→中京11R 東海S
 まずはホッコータルマエ。前走は終いで差されてしまったが、早目に前を潰しての内容だから評価できる。依然として状態は良いし、メンバー構成を考えると、ここは当然主役扱いで良いだろう。ハートビートソングは休み明けの前走でいきなり勝ち切って見せた。ダートは2戦2勝と相性が良いし、宝塚記念で6着に入線した能力を考えると、ここも頭まであってもおかしくはない。頭まであるのはほぼこの2頭だが、下記2頭も押さえられるなら押さえておきたい。グレープブランデーは見栄えほど走ってこない印象だが、ここなら当然力上位。コースも合っていそう。タカオノボルは筋肉に張りが出て、大分良くなっている。前に行けるのは有利だし、ここのところの堅実な走りを見せれば、ここでも差はない。

推奨馬:6.ホッコータルマエ、2.ハートビートソング、15.グレープブランデー、10.タカオノボル

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都10R 石清水S
 今年の1回京都芝1600m外回り(1月19日終了時点)は、7〜8枠の馬が[0-0-1-15]。馬場の内めを通った馬が優勢で、外めの枠に入った馬は苦戦していました。狙ってみたいのは藤田伸二騎手とダンツミュータントのコンビ。昇級緒戦、かつ休養明け緒戦の前走が好内容でしたし、ゴール前の直線が平坦なコースに替わる点もプラスでしょう。

推奨馬:4.ダンツミュータント

■今週の多点買いレース
→中京11R 東海S
 昨年の1〜3回中京ダート1800mは、1000万下から上のクラスに限ると、優勝馬がすべてサンデーサイレンス系種牡馬の産駒。一方、父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬は[0-1-0-17]と苦戦していました。下級条件の傾向はまた別なのですが、このレースもサンデーサイレンス系種牡馬の産駒を重視したいところです。距離延長組や距離短縮組が苦戦していた点も勘案すると、楽しみなのはタカオノボル、ミラクルレジェンド、グレープブランデーの3頭。前走が好内容だったハートビートソングも、展開次第でチャンスがあると思います。

推奨馬:2.ハートビートソング、10.タカオノボル、13.ミラクルレジェンド、15.グレープブランデー

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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