3頭の重賞勝ち馬を兄に持つ良血牝馬アドマイヤマリリン

2013年01月23日(水) 12:00

●オオムラサキ(牝 美浦・杉浦宏昭 父アドマイヤムーン、母アドマイヤテレサ)
 阪神牝馬S(GII)4着の成績がある母アドマイヤテレサは、その父エリシオが凱旋門賞(仏G1・芝2400m)の勝ち馬、母の父CaveatがベルモントS(米G1・ダ12f)の勝ち馬というスタミナ豊かな血統。息子のアドマイヤラクティ(父ハーツクライ)は金鯱賞(GII)3着、アメリカJCC(GII)3着と重賞上位の常連となっており、娘のサトノジュピター(父アグネスタキオン)はスイートピーS(OP)で3着となった。父アドマイヤムーンは、レオアクティヴ、ハクサンムーン、ファインチョイス、セイクレットレーヴなどマイル以下で活躍するスピードタイプが多く、Sadler's Wellsのようなスタミナ型の血とフィットする傾向が見られる。レオアクティヴ、セイクレットレーヴは母方にこの血を抱えている。前述のとおり本馬の母はスタミナ豊富で、母の父エリシオはSadler's Wellsの全弟Fairy Kingの息子なので配合的に見どころがある。芝向きのマイラー。

●アドマイヤマリリン(牝 栗東・橋田満 父アグネスタキオン、母アドマイヤラピス)・・・

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栗山求

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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