総組み合わせ数が少ない今週もおトク感のある配当を!

2013年01月26日(土) 20:00

 明日1月27日(日)のWIN5は出走頭数が66頭、総組み合わせ数が36万6080通り(前日16時現在)。当コラムで「かなり少なめ」と指摘していた先週1月20日(日)よりさらに少頭数の組み合わせです。なお、今日1月26日(土)に明日と同じ競走番号のレースがWIN5対象レースになっていたとすると、出走頭数は56頭、総組み合わせ数は16万8480通りだった計算。下級条件はともかく、今週は上級条件の出走頭数が極端に少なくなりましたね。

 基本的に、WIN5を含むすべての馬券は総組み合わせ数が少なければ少ないほど荒れにくいもの。しかし、先週1月20日(日)は意外にも1710万9630円の高額配当が飛び出しました。優勝馬は順に単勝7→4→4→3→6番人気。単勝2番人気以内の馬、単勝オッズ5倍未満の馬はそれぞれ10頭いましたが、すべて2着以下に敗れています。優勝馬の単勝オッズは15.8倍が最高だったものの、なかなか手が届かない馬同士の組み合わせで決まってしまったという印象です。

 ちなみに、単勝支持率と同じ割合で票数が減っていったと仮定した場合の配当は約1200万円。実際の払戻金は約4割増しで、的中された方にとってはおトク感のある配当でした。実はこの結果、私のようにスタート当初からWIN5の配当を観察している人間からすると少々意外。少なくとも昨年の半ばまで「人気薄同士の組番は(字面の金額こそ大きいものの)単勝支持率と比べておトク感のない配当になりがち」「逆に人気薄と上位人気馬を適度に混ぜた組番は妙味が大きい」という傾向だったのです。WIN5のスタートから約1年9ヶ月。投票動向も少しずつ変わっている印象で、引き続き注意深く観察していきたいと思います。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→東京11R 根岸S
 東京ダート1400mで行われた根岸Sで馬券的妙味が最もあるのは、栗東坂路で本数多く調教されている馬。これはNo.1予想にも記したことですが、その中でも魅力あるのはエーシンウェズン。中間の調教内容はもちろんのこと、最終追い切りまで手加減ない目一杯の仕上げ。ここを勝つために施された調教内容ですが、それに耐えている馬自身の成長も感じます。もちろん過去の好走パターン(霜月S1着)とも同様の調教内容という点も評価しています。

推奨馬:1.エーシンウェズン

■今週の多点買いレース
→東京10R 節分S
 ハンデ戦で行われた節分Sは2009年と2010年でしたが、1着は標準坂路と標準多め併用の栗東所属馬。これに該当するのはタイキパーシヴァルしかいません。ただタイキパーシヴァルは3走連続で2着になっている勝ち切れない馬。実は差し切られた3戦はすべて外国人騎手。調教タイプ的にもフルアクセル、ミヤビファルネーゼは可能性がありそうなだけに、負けるとすれば、この2頭でしょう。

推奨馬:10.タイキパーシヴァル、11.フルアクセル、3.ミヤビファルネーゼ

【奥田隆一郎のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→東京10R 節分S
 タイキパーシヴァルは、4走前に直結コースの阪神マイルにて1000万クラスを勝ち上がり、前々走で同コースの現級を連対した。コース適性は高く、現級の連対実績もあるため、勝ち負けになる。

推奨馬:10.タイキパーシヴァル

■今週の多点買いレース
→中京11R 三河S
 アマノレインジャーは、前々走にて直結コース阪神ダ1400mを快勝した。昇級緒戦の前走は後方から大外を回して惨敗したが、今回は内枠からの先行策で巻き返しをはかる。コウセイコタロウは、前走にて同コースの大須特別を勝利。昇級戦だが、前走を勝った勢いとコース適性の高さで通用する可能性は高い。オーシャンフリートは4勝をあげているが、そのすべてがダート1400mのレース。この距離は得意で、勝ちきることができる。1600万クラスで馬券になったこともあり、昇級は形だけ。

推奨馬:2.アマノレインジャー、6.コウセイコタロウ、5.オーシャンフリート

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→京都11R シルクロードS
 スプリンターズS以来の実戦になるが、写真を見る限り体はできているし、むしろ使い込まれていた昨夏後半や昨秋よりも状態はフレッシュで良い。ハンデ58キロを見込まれたが、能力はここでは完全に上位だし、押し切りまで十分にあると見る。

推奨馬:4.ドリームバレンチノ

■今週の多点買いレース
→東京11R 根岸S
 ここは2頭買いで臨みたい。エーシンウェズンは元々能力の高い馬だが、ダートに戦場を移してからは特にその才能が花開いてきた。ここ2走出遅れは気になるが、行き脚がつくタイプだし、それほど心配する必要はなさそう。好位のインコースで脚を溜められれば、チャンスは十分にある。ガンジスはここにきてグンと力をつけてきた。今回の立ち写真を見てもトモが非常に充実して良くなっている。条件もピッタリだし、斤量も手頃。ここはまず勝ち負けになる。

推奨馬:1.エーシンウェズン、5.ガンジス

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→東京10R 節分S
 昨年の1回東京芝1600mは、4歳以上のレースに限ると、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-1-5-45]。連対馬の大部分は先行馬でした。狙ってみたいのは藤岡佑介騎手とタイキパーシヴァルのコンビ。展開が向かなかった前走でも大きく崩れていませんし、楽に先手を取れそうなこのメンバーなら信頼できると思います。

推奨馬:10.タイキパーシヴァル

■今週の多点買いレース
→中京11R 三河S
 今年の1回中京ダート1400m(1月26日終了時点)は、500万下から上のクラスに限ると、1〜10番枠の馬が[0-4-2-44]。このうち、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを3番手以下で通過した馬は[0-0-1-31]と連対例がありません。先行力のある馬か、外めの枠に入った馬を重視すべきでしょう。注目は好枠を引いたカシノインカローズ、トロワプレジール。どちらも1600万下でのキャリアが浅い分、展開次第で一発を期待できそうです。内めの枠から押さえるなら実績、先行力ともに上位のオーシャンフリート。

推奨馬:5.オーシャンフリート、12.カシノインカローズ、13.トロワプレジール

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

新着コラム

コラムを探す