2013年02月07日(木) 18:00
天才美少女ジョワド復帰
木曜日にウッドチップコースで行われた追い切りもひじょうに意欲的で、前に新馬のスカイキューティーを置き、直線でとらえるという内容でした。ラスト1ハロン、鞍上の福永騎手にかなりしっかり追われたジョワドは、サッとスカイキューティーを抜き去るとその後も勢い緩むことなくゴールを駆け抜けました。時計は87.0〜70.5〜54.5〜39.6〜11.8秒。
今回、初の古馬相手、距離が2200mということで春のクラシックを狙っていたころとはかなり勝手も違います。「初めてづくしだな。こればかりはやってみないとわからない」と松田博師も相手関係については多くを語りません。でも、追い切り後もひじょうににこやかだったし、ジョワドの復帰をとても楽しみにしていましたから陣営の手ごたえ的には決して悪くないと察します。
調教後のジョワドヴィーヴル
「(京都記念で)強い内容なら今後は牡馬と戦えばいい。とにかく、やってみないとわからんさ」と松田博師は笑顔。まぁ、わたしは松田先生の笑顔に“ジョワドはひとまず納得いく状態で出走できる”と書いてある、と解釈し京都記念の内容で今後のジョワドの行く末を見守りたいと思います。
「人間でいえば、中高校生で怪我をして手元を離れ、成人して戻ってきたようなもの。この復帰戦が楽しみではないわけがないさ(笑)」(松田博師)
一方、同じく休み明けのショウナンマイティも気になります。馬体重は現在プラス20キロ。これには梅田智師は微妙な表情です。
「10キロは成長分。でも、残りの10キロは余裕のある分。確かにまだ少し太いんだ。でも、休み明けとしては決して悪くない仕上がりだし、現時点では『今、できる限りのことをやった』状態だからね。」(梅田智師)
ショウナンマイティも久々
香港も面白いですよね、と水を向けると「そうだけど」とあいまいな返事。まぁ、ここを勝ったら昨年ルーラーシップが制したクイーンエリザベスIICへの出走プランも生まれるのかもしれません。
「確かに昨年の宝塚記念の状態と比べると、まだ余裕はある。それでも、結果が出せると思うから出走させるんだ」(梅田智師)
ジョワドヴィーヴルもショウナンマイティも単なるリフレッシュの休み明けではなく、いわゆる“病み上がり”の状態です。それでも、両馬とも現時点なりに精いっぱい仕上がっています。人気どおりに結果が結びつくかは未知数ですが、この京都記念は内容をじっくりと見定め次走へ繋げたいと思います。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)