シルクフォーチュンの「やる気」に期待

2013年02月14日(木) 18:00

シルクフォーチュン

シルクフォーチュン

 フェブラリーS、とても難解ですね。10回やったら10回結果が違いそうなメンバー構成。実に難しいです。

 そんな中で注目しているのはシルクフォーチュン。担当の長厩務員は「この馬は気持ちで走るタイプ」だと評していました。「来年は8歳。今はまだまだ気持ちが燃えたぎっているが、いつまでも維持できる保障はないからね。今年は年齢的にも体力的にもチャンスだと思っている。」と長厩務員。

 その気持ちが競馬では必ずあの末脚に化けるんですね。休み明けの武蔵野Sも11着と2桁着順でしたが1着からコンマ8秒遅れと着差ほど大きくは負けていません。

「今週の追い切りでしっかり気合いも入った。頑張ってほしいよ」(長厩務員)

 昨年は中2週でフェブラリーSへ向かいゲートで立ち遅れて2着でした。今年は十分に余裕を持ったローテーションで挑みます。鞍上は横山典騎手。うーん、ノリさまの笑顔が見たいですね(笑)。

ヴィルジニア

ヴィルジニア

 先週、松田博厩舎のヴィルジニアが新馬勝ちをおさめました。428キロと小柄な体、ひじょうに回転が速いのにしっかりと伸ばすところは伸ばしている脚さばき。まだ能力だけで走っている印象。これは大者でしょう!

「次はチューリップ賞の予定」と松田博師。ジョッキーが決まったら調教でも何度か跨ってもらいたいと話していました。もちろん、目指すは桜花賞です。

 京都記念で7着だったジョワドヴィーヴルは次走、中日新聞杯を目指します。

「やはり2000m以上あったほうがいい。牝馬重賞に行く手もあるけど(春までには)日程的に余裕があるから中日新聞杯あたりを視野に入れていきたい」と松田博師は話していました。京都記念は骨折休養明けでしたが、それほど大きく負けることもなくよく走りました。ひと叩きされた次は変わってくるはずですよ! 今度は結果も含めて期待したいですね。

 最後に。シゲルスダチは今週の洛陽Sは回避、来週の阪急杯に駒を進めます。来週に向けて、今週の1週前はなかなかビッシリ追われました。

「反応がよくなっているよ。本当に元気いっぱい」と甲斐助手もスダチの元気の良さを誉めていましたよ。阪急杯はロードカナロアが出走を予定しているなど、結構骨っぽいメンバーになります。ちょっと厳しいメンバーになりますが、スダチも持てる力を精いっぱい出してほしいですね。

シゲルスダチ

シゲルスダチ

 ちなみに、担当者が変わって馬房も引っ越したスダチですが、ファンの方からいただいたお守りなどは大切に一緒に移動しています。前担当者の鈴木さんがあげていた大好物のにんにく味噌(にんにくがたっぷり入った赤味噌風です)も「ちゃんと引き継いであげていますよ」(現担当の甲斐助手)とのこと。

 スダチの食欲は相変わらずで、その様子を見る限り、新しい環境にもすっかり慣れた感じがしました。

 来週のパドック、またひとつたくましくなったスダチに会いに行ってあげてください。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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