2013年02月16日(土) 20:00
明日2月17日(日)のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が58万5728通り(前日16時現在)。水準並みではあるものの、最近は極端に出走頭数(≒総組み合わせ数)の少ない回が続いていたのでずいぶん多く感じます。
おそらく、もっとも注目度が高いのは今年最初のJRAGIでもある5レース目のフェブラリーステークスでしょう。しかし、明日2月17日(日)に関しては1〜3レース目がすべてハンデキャップ競走という点も気になるところ。特に3レース目の小倉大賞典は、ここ6年連続で単勝オッズ10倍以上の伏兵が勝っている波乱続きの一戦です。
先週までにWIN5対象となった490レースのうち、ハンデキャップ競走は144レース。このうち、単勝1番人気馬が勝ったのは38レースで、割合にすれば約26%となります。一方、ハンデキャップ競走以外は346レース中117レースで単勝1番人気馬が勝っていますから、割合にすると約34%。やはり、ハンデキャップ競走はそうでないレースに比べて荒れる可能性が高いと見るべきでしょう。
ただし、ハンデキャップ競走が3レース以上含まれるWIN5は過去に16回あったものの、1000万円以上の配当になったのはわずか3回で、割合にすれば約19%止まり。一方、ハンデキャップ競走が2レース以下だった82回を見ると、1000万円以上の配当は26回で、全体の約32%に上っていました。「ハンデキャップ競走が多く含まれていると超高額配当になりやすい」といった事実はなく、過去の傾向からすればむしろ逆。難しいことは難しいでしょうが、意外と手頃な配当になる可能性が高いのかもしれません。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 洛陽S 1600mで行われるようになった洛陽Sは過去2年ですが、その1着馬は2年とも標準多め。芝外回りということもあって、やはり調教本数が重要です。マックスドリームは前走が同じ京都芝1600m外回りを勝っていますが、当時の調教内容と今回の調教内容は全く同じ。もちろん標準多め坂路ですし、このまま連勝街道を走ってくれると思います。
推奨馬:5.マックスドリーム
■今週の多点買いレース →小倉11R 小倉大賞典 Aコースで行われた小倉大賞典となると、2009年に遡りますが、その時の勝ち馬サンライズマックスは標準併用でした。併用調教が重要ということになれば、標準坂路主体のダローネガ、エクスペディションということになりますが、このレースには今後G1でも狙ってみたい馬がいます。それがパッションダンス。普段の調教からパワフルな動きを見せており、追い切りになるとやけに大人しいというタイプ。休養明けにはなりますが、この馬の実力はこんなところで止まることはないはずです。
推奨馬:1.パッションダンス、12.ダローネガ、11.エクスペディション
【奥田隆一郎のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース 東京10R アメジストS マイネルディーンは、前々走にて直結コースの中京芝2000mで1000万クラスを勝ち上がり、前走で現級を連対した。今季は好調でハンデにも恵まれたことから、勝ち負けになる。
推奨馬:6.マイネルディーン
■今週の多点買いレース →京都11R 洛陽S ヒットジャポットを、穴馬として狙う。直結コースの東京芝1600mにて、重賞の東京新聞杯と富士Sを人気薄ながら3着に激走した。京都は久しぶりの出走だが、京都マイルの1000万クラスを勝ち上がっており、直結+同コースの激走馬になる。直線の長いコースは差し脚を伸ばせるため、大駆けを警戒する。フレールジャックは、前走にて直結コース中山芝1600mのニューイヤーSを連対した。その前走は先行馬が押し切る流れのなか、出遅れながら差しての2着は健闘といえる。今回は直線の長い外回りコース、前走以上に期待できる。サウンドオブハートは、2歳時に直結コースの阪神芝1600mにて、阪神JF(GI)の馬券になった。最近では、直結コース中山マイルのターコイズSを勝っている。前走の京都金杯は、内枠有利な馬場のなかでの4着は悪くない内容。京都外回りコースに適性あり、適距離のマイルで勝ち負けになる。
推奨馬:9.ヒットジャポット、3.フレールジャック、8.サウンドオブハート
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 洛陽S 前走は内有利の馬場で枠順が悪かった。今回は枠順の有利不利が無いし、馬場も合いそう。能力はかなり高いものを持っているし、このメンバーなら勝ち切れると見たい。
推奨馬:8.サウンドオブハート
■今週の多点買いレース →東京11R フェブラリーS 土曜の競馬を見ているとパワーが要求される印象。また、先行馬が有利なので、ある程度のポジションが取れつつ、パワーのある馬を選びたい。ナムラタイタンはデキの良さが目立つし、内枠を引けたのは大きなプラス材料。馬場も合いそうだし、ここはチャンス十分だろう。タイセイレジェンドは一叩きされてグンと良くなっているし、馬場も合っている。ここは巻き返しの場面だろう。ガンジスは今が充実期。この枠順ならロスの無い競馬ができそうだし、間を割る瞬発力もあるので上位争いは必至。ワンダーアキュートは馬格・パワーについてはメンバー中一番だし、デキも悪くないのでここでもチャンスは十分。テスタマッタはもう一絞り欲しい感じだが、馬場が合わなくもない。ゲートを決めていければ勝ち負け可能。
推奨馬: 4.ナムラタイタン、5.タイセイレジェンド、7.ガンジス、10.ワンダーアキュート、14.テスタマッタ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都10R 河原町ステークス 今年の1〜2回京都ダート1400m(2月16日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを5番手以下で通過した馬が[2-6-6-69]といまひとつ。特に2回京都になってからは先行力のない馬が勝ち切れていません。狙ってみたいのは藤田伸二騎手に乗り替わるオーシャンフリート。コンビ実績のないジョッキーが騎乗していた前走は度外視できますし、今回は相手関係にも恵まれました。
推奨馬:8.オーシャンフリート
■今週の多点買いレース →小倉11R 小倉大賞典 芝2000m以上のJRA重賞で連対経験のある馬は2008年以降[4-3-4-22]とまずまず堅実。やや長めの距離が合う実績馬を重視すべきでしょう。また、2010年以降は前走の4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-2-2-24]。2009年以前に比べると先行馬の活躍が目立ちます。注目は芝2000mのJRA重賞で優勝経験があるヒットザターゲット、エクスペディション、前走の4コーナーを2番手で通過しているパッションダンス、マルカボルト。予算が許すようであれば、前記の条件に当て嵌まる馬をもう少し追加しても良さそうです。
推奨馬:1.パッションダンス、5.ヒットザターゲット、6.マルカボルト、11.エクスペディション
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。