記念すべき100回目のWIN5は比較的波乱の起きやすい状況!!

2013年02月23日(土) 20:00

 先週いっぱいで1回東京と2回京都が終了し、今週からは2回中山と1回阪神がスタート。まだまだ気温は上がってきませんが、競馬ファンにとっては春の訪れを感じる時期ですね。そして、WIN5は明日2月24日(日)発売分が記念すべき100回目。こちらも大きな節目を迎えました。新たなステージへと踏み出すべく、気持ちをリフレッシュさせて臨みたいと思います。

 今年発売された計8回のWIN5を振り返ってみると、1000万円以上の配当となったのはわずか1回で、100万円以上も3回だけ。昨年同時期と比べてもあまり大きな配当が出ていません。ただ、数ヶ月程度に渡って低配当(もしくは高配当)の回が続くケースはこれまでにもありましたし、出走頭数の少ない回が集中した影響も大きいので、あまり気にする必要はないでしょう。

 なお、過去99回分のWIN5対象レース(計495レース)において単勝オッズ10倍以上の馬が優勝したレースの割合を競馬場別に集計したところ、東京が20.2%、京都も22.3%に止まった一方で、中山は29.3%、阪神は27.3%に達していました。東西とも、伏兵の台頭する確率は前開催よりも上がったと言えるんじゃないでしょうか。ちなみに、この指標で断然のトップだったのは現在も開催中の小倉(36.1%)。今回の結果がどうなるかはともかく、過去の傾向からすると比較的波乱の起きやすい状況であることは確かです。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神11R 阪急杯
 海外帰りとはいえ、栗東に帰厩してから順調に調教を消化し、日増しに馬体も戦闘態勢に入ってきたロードカナロア。まだまだ良化する気配はありますが、現時点でも十分に動ける体になっています。そうでなければ、今週の重い栗東坂路であれだけ軽快な動きはできないでしょう。1400mという距離について不安に思う方もいるでしょうが、坂路での普通キャンターをスムーズな手前の替え方で駆け上がってくる姿を見ると、全く問題ないと考えています。

推奨馬:3.ロードカナロア

■今週の多点買いレース
→中山11R 中山記念
 坂路単一調教馬は、1着という意味で軽視してよい重賞ですが、併用かトラックという範囲だと対象馬は多くいます。しかし、春開催の中山芝1800mにおける堀宣行厩舎という鉄板スポット(勝率56%)を使えば、リアルインパクトの1着ということになります。ただ、保険を掛けるなら、前走から変わらず好調なタッチミーノット、前走に続いて池江泰寿厩舎の勝負調教に該当したダノンバラードということになりそうです。

推奨馬:2.リアルインパクト、14.タッチミーノット、12.ダノンバラード

【奥田隆一郎のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神10R 伊丹S
フレイムオブピースは、3走前に同コース、前々走で直結コースの京都ダ1800mを勝利した。昇級戦の前走は距離1600mを3着だが、クラス2戦目で適距離1800mに替わる今回は巻き返せる。

推奨馬:5.フレイムオブピース

■今週の多点買いレース
→中山10R ブラッドストーンS
ケージーハヤブサは、3走前に直結コースの阪神ダ1200mで施行された夙川特別(1000万下)を圧勝した。昇級緒戦の内房Sで2人気に支持されたように、現級でも通用する馬。近2走は疲労もあって敗れたが、間隔を明けて立て直したことで注目する。カフェシュプリームは、中山ダ1200mにて新馬・500万下・1000万クラスを勝ち上がり、現級でも連対実績がある。もっとも得意なコースなので、勝ち負けになる。エイコオウイングは、中山ダ1200mにて前々走の1000万下を勝ち上がり、昇級緒戦の初日の出Sを5着好走した。中山ダ1200mで2勝したように適性があり、クラス2戦目の前進を見込めば、前走以上の好勝負になる。

推奨馬:9.ケージーハヤブサ、4.カフェシュプリーム、8.エイコオウイング

【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神11R 阪急杯
ここのところ精彩を欠いていたが、馬体自体は悪くないし、前走の内容に復調を感じさせるものがあった。昨年のこのレースを制しているように条件相性は良いし、この組み合わせならインの2番手で楽に運べそう。ここはロードカナロアがいるが、馬場と枠順、斤量、妙味も含めてこちらを買いたい。

推奨馬:2.マジンプロスパー

■今週の多点買いレース
→小倉11R 関門橋S
シーキングフェイムは昇級戦になるが、このコースとの相性が良い。今の力が要る芝も合っているし、ここは昇級戦でも十分通用して良い。アロマティコは秋華賞以来のレースになるが、このメンバーなら力上位。仕上がりが良ければ当然頭まである。メイショウゾウセンの前走は差し馬場だっただけに仕方がないところ。内容は安定しているし、小回りの小倉コースに替わるのは大きなプラス材料。逃げ切りまであっても良い。ダノンミルは元々素質が高かった馬だが、ここにきて軌道に乗ってきた感じ。メンバー的にも当然勝ち負けに持ち込んでくるだろう。

推奨馬:6.シーキングフェイム、7.アロマティコ、8.メイショウゾウセン、9.ダノンミル

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神10R 伊丹S
 昨年の1〜2回阪神ダート1800mは、1000万下から上のクラス、かつ馬場状態が良か稍重だったレースに限ると、4コーナーを4番手以下で通過した馬が[1-0-3-56]といまひとつ。先行力のある馬を重視すべきでしょう。狙ってみたいのは福永祐一騎手とエアハリファのコンビ。休養明けは問題ないタイプですし、展開に恵まれそうな今回のメンバー構成なら押し切れると思います。

推奨馬:3.エアハリファ

■今週の多点買いレース
→阪神11R 阪急杯
 3〜8枠の馬は2008年以降[2-1-2-55]といまひとつ。このうち、3着以内に好走したのは阪神芝1400mのJRA重賞で連対経験があったサンカルロ(2010年3着、2011年1着、2012年3着)と、前走の4コーナーを3番手以内で通過していたローレルゲレイロ(2009年2着)、マジンプロスパー(2012年1着)だけです。ただ、今年は実績馬が好枠を引き当てたものの、ロードカナロアは芝1400m以上のレースで優勝経験がなく、コース適性十分のサンカルロも脚質的に内枠だと却って不安。昨年の優勝馬マジンプロスパー、阪神芝1400mで重賞勝ちの実績があるクィーンズバーン、先行力の高いミトラを中心に手広く構えるべきでしょう。

推奨馬:2.マジンプロスパー、4.クィーンズバーン、10.ミトラ

【お知らせ】
次週3月2日更新より、奥田隆一郎氏に代わり、石橋武氏が登場いたします。穴馬の単勝と人気サイドの単勝の両方を購入(単勝2点買い)することにより、高い信頼度を保ちながら大儲けを狙う馬券術「単勝二頭流」で鮮烈なデビューを飾った石橋武氏の予想にご期待ください。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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