2013年02月25日(月) 18:00
今年も粘った松岡正海騎手の8歳シルポート(父ホワイトマズル)の逃げは素晴らしい。間隔があいて調教の動きも気配もかなり平凡。さすがに今年は苦しいかと思えたが、
昨年は、前半「36秒0−47秒4−58秒7…→」 今年も、前半「36秒2−47秒5−58秒6…→」
ほとんど同一のペースで離して飛ばし、自身の後半は、
昨年が「…48秒7−37秒1−13秒3」 (走破タイム1分47秒4 2着) 今年も「…48秒7−37秒3−13秒3」 (走破タイム1分47秒3 3着)
馬場状態は問わないシルポートとはいえ、昨年は重馬場、今年は良馬場。厳密にいうと今年のほうが自身の内容はちょっとばかり見劣りそうだが、道中のペースといい、後半いっぱいになりながら粘ったゴール前といい、ほとんどVTRである。松岡正海騎手は、シルポートに乗るのは昨年の中山記念以来、今回が2回目だった。これはすごい記録である。
シルポートは、複数回連対してみせるリピーターにはなれなかったが、そっくり同じようなレースを再現してみせたという点では、過去の中山記念のリピーターよりもっと、中山1800mのスペシャリストらしかった。もっと若い時期からこの中山記念を使いたかった。
勝った5歳ナカヤマナイト(父ステイゴールド)は・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。