2013年02月28日(木) 18:00
ヴィルジニア
今週、松田博師とヴィルジニアの話をしながら「ジョワドの阪神JFは(1勝馬の出走希望馬が多数いたため)抽選があったけど、今回はないな(笑)」という話題も出ましたねぇ。牝馬をクラシック戦線に乗せてGIを獲ることは得意中の得意な厩舎だけに、そんな軽い会話にさえ心は躍ってしまうのでした。
ヴィルジニアの魅力は「大人しい。この時期の牝馬らしからぬ落ち着きがある」(松田博師)。3歳馬の集まる装鞍所はよくも悪くもにぎやかで、多くの3歳馬たちはレース前だけあって落ち着きを失うものです。しかし、ヴィルジニアに限っては「他の馬たちがどれだけ嘆き騒いでもまったくもって動じることがない」(松田博師)のだそうです。
「他馬の動揺をまったく意に介さない。これは大物の相がある。」(松田博師)もともと若干、寂しがるところがあり、トレセンにきた当初は1頭になると不安げなそぶりをみせていましたが、時間の経過とともに慣れ不安げな様子は見せなくなったというのも頼もしいですね。
「それでも競馬場で隣に馬がいないと寂しがる」(松田博師)のですが、チューリップ賞当日は後半のレースにタイムズアロー(12R)など他3頭が出走します。ずっと隣の馬房に誰かが居る状態になるので、大丈夫。ヴィルジニアも安心してレースまでの待ち時間を過ごせますね。「まぁ、そんなところもそのうち解消していくさ」と松田博師はとびきりの笑顔を見せてくれました。
至極順調のエピファネイア
シゲルスダチ
エピファネイアも至極順調ですね。厩舎サイドもかなり自信をもって送り出します。
「この3戦、すべてのレースで何らかの課題をクリアしてきた。今回は初コース、長距離輸送、騎手のスイッチなどの課題があるが、これらは今後に向けてクリアしていかなければならないこと。いいかたちで出走できそうなので、無事課題をクリアしてほしい。」(清山助手)
メンバー的にもかなり面白い弥生賞。ここで皐月賞に向けての勢力図もある程度ハッキリすることでしょう。
最後にシゲルスダチ。宮崎県の牧場に放牧に出ました。「疲れが出てきたので、今後に向けてリフレッシュさせたい」(西園師)ということで、ひとまずお休みです。阪急杯では引っかかってチグハグな競馬をしていましたから、ここでお休みするのはいいタイミングですよね。復帰時期については未定ながらも「北九州記念2着と小倉は相性がいい」(西園師)ので夏の小倉あたりかな?と察します。果実のすだちも夏が旬ですからね!英気を養って無事、スダチを再会する日を待ちましょう!
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)