2013年03月02日(土) 18:00
土曜日の牝馬のチューリップ賞と同様に、男馬のクラシックロードではもっとも重要な位置にあるステップレース。皐月賞と同じ中山の2000m。だから重要であると同時に、東西のエース級が対戦するから、勢力図がかなりはっきりしてくる。さらには、世代のエース級と対戦してステップアップし、目覚めることにより、11年のウインバリアシオン、12年のフェノーメノのように、ダービーのころにトップに追いつく成長株もいる。単に皐月賞トライアルというだけでなく、本当の大目標に向けて挑戦のトライアルでもある。
1964年(シンザンが三冠達成した年)に創設されてちょうど半世紀。ここまで49回の弥生賞の出走馬から、皐月賞馬が23頭(連対馬は計35頭)、日本ダービー馬が20頭(連対馬は同じく35頭)も誕生している。皐月賞の有力馬を探すというだけでなく、ダービーの伏兵になりそうな馬もチェックしておかないといけない。
ラジオNNIKKEI杯2歳Sのセンスあふるレース内容から、人気のエピファネイアに対する期待も、敢えてGIの朝日杯FSを勝ちに行って負けたコディーノの、当然の巻き返しに対する期待も大きい。だが、ここでそういう人気ばかりに傾斜しては、本番で買いたい馬券がなくなってしまいかねない。
ここは、エピファネイアも、コディーノも当然の候補と認めたうえで・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。