2013年03月02日(土) 20:00
前回も書きましたが、2011年4月24日にスタートしたWIN5は先週2月24日(日)発売分がちょうど100回目。いい機会なので、今回はごく基本的なデータを振り返ってみたいと思います。
配当は1億円以上が10回、1000万円以上が29回、100万円以上が59回、10万円以上が90回(的中者なしの回は2億円相当とカウント)。要するに「約6割の回が100万円以上、さらにそのうち約半分は1000万円以上の配当」「10万円以下の配当になる確率は1割程度しかない」ということですから、やはり夢のある式別です。
的中票数は1万票以上が7回、1000票以上が38回、100票以上が68回、10票以上が91回。滅多に当たらないという印象を持たれている方は多いと思いますが、それでも4割近くの回で1000人以上の的中票(≒的中者)が出ているんですね。ちなみに、的中票数の合計は48万9542票。どこのどなたかは知る由もありませんが、日本一多くWIN5を当てている方はこのうち何票くらいを占めているんでしょうか。
単勝1番人気馬が制したレースの数は5勝がゼロ、4勝以上が10回、3勝以上が21回、2勝以上が49回、1勝以上が79回。「1勝もできない確率は2割程度しかない」と解釈することも可能ですが、「半分以上の回は全滅か1勝止まり」というのも事実で、どちらかと言えば頼りない印象を受けます。「5レース中2レース(以上)は単勝1番人気馬で1頭勝負」みたいな作戦で臨む方は多いと思うんですけど、この傾向を見るとそれも考え物です。
明日3月3日(日)からは、過去100回分の経験やデータを踏まえたうえでの戦いが始まります。高額配当を目指し、今後も頑張っていきましょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山10R 上総S 中山ダート1800mは[3-3-1-1]と抜群の適性を誇っているドラゴンフォルテ。これだけでも十分に狙う価値はあると思いますが、中山ダート1800mでの3勝はすべて標準多め併用。前走時は標準トラックでの惨敗でしたが、今回はきっちり標準多め併用に仕上げており、まず負けるシーンはないと見ています。
推奨馬:11.ドラゴンフォルテ
■今週の多点買いレース →小倉11R 早鞆特別 2012年以降に行われた1回小倉開催でのダート1700m、1000万下クラス以上では併用系統が1着確率の高い調教タイプ。なかでも冬開催の小倉ダート1700mに良績を残す加藤征弘厩舎のダノンボルケーノは勝っても不思議ない調教関連のデータが揃っています。もちろん併用系統なら筆頭格のロングロウ、そして坂路調教馬なら本数多いセトノハリケーンが1着候補になりそうです。
推奨馬:10.ダノンボルケーノ、6.ロングロウ、7.セトノハリケーン
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中山11R 弥生賞 ここはコディーノが中心。休み明けでも仕上がりは良さそうだし、この馬特有の柔らかさも戻った印象。距離は2000m位がベストだし、この延長はプラス材料。朝日杯FSの時はやや煩い面を出していたので、当日の落ち着きがあれば頭候補で堅い。
推奨馬:3.コディーノ
■今週の多点買いレース →阪神11R 大阪城S エアソミュールは前走の金鯱賞で惨敗を喫したが、プリンシパルSで惨敗しているように左回りがこたえたのかも。力的にはここでも足りるし、力の要る馬場も問題ないタイプ。ここは巻き返しの場面。タガノエルシコは阪神コースとの相性が良いし、力的にも足りる。馬場もこなせるし、ここは頭まで突きぬけてもおかしくない。トリップは伸びあぐねているが、素質は確かなものを持った馬。今回は芝に戻るが、阪神の力の要る馬場は合っているし、本来の力を出し切ればあっさり勝てても良い。ミキノバンジョーは先行力とパワーが持ち味で、展開と馬場が有利。リルダヴァルはここに入ると力上位。阪神コースも合っているし、パワーを要求される馬場もこなせるタイプ。上位争いは必至だ。
推奨馬:4.エアソミュール、3.タガノエルシコ、6.トリップ、12.ミキノバンジョー、9.リルダヴァル
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神11R 大阪城S 2008年以降、かつ出走頭数が12頭以上だった年(2008〜2011年)は、前走の4コーナーを6番手以内で通過した馬が[0-1-0-19]。9頭立てだった昨年は先行馬が上位を占めたものの、基本的に差し有利なレースです。注目は川田将雅騎手とサクラアルディートのコンビ。重賞初挑戦、かつ初の芝2000m超だった前走は度外視できますし、コース適性の高さも申し分ありません。ここ数戦は4コーナーを5番手前後で通過していますが、これは出走頭数の少ないレースばかりだったためで、本来はもう少し後方からの競馬が合うタイプだと思います。
推奨馬:15.サクラアルディート
■今週の多点買いレース →小倉11R 早鞆特別 今年の1回小倉ダート1700m(3月2日終了時点)は、4歳以上、かつ牝馬限定以外のレースに限ると、前走で1700m以下のレースに出走していた馬が[2-4-3-48]といまひとつ。距離短縮組やダート1800m以上が合いそうな馬を重視すべきでしょう。狙ってみたいのは距離短縮組のトウカイノーマル、サンビスタ、ダート1800mの1000万下で連対経験があるロングロウ、兄姉がダートで活躍しているシルクキングリー。
推奨馬:4.トウカイノーマル、6.ロングロウ、14.シルクキングリー、16.サンビスタ
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →中山10R 上総S セイカフォルテは、3走前に同コースの中山ダ1800mで行なわれたながつきS(1600万下)で2着に好走しており、同クラスでコース実績を挙げた点を素直に評価する。近2走は結果を出せていないが、2走前は休み明け、前走は窮屈なところがあって追いづらかった。今回は叩き3走目の上積みも含めて、勝ち負けが期待できる。
ニシノオウガイは、500万下、1000万下のレースを同コースの中山ダ1800mで勝利している。内枠に人気の先行勢が入ったため速い流れが見込まれ、差し脚質の同馬にとっては展開面での恩恵も期待できる。コース実績、展開面、叩き3走目となる上積みから大駆けを警戒する。
推奨馬:3.セイカフォルテ(人気馬)、10.ニシノオウガイ(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。