「勝って人気」という馬の不振

2013年03月12日(火) 12:00

 昔は皐月賞トライアルというと、弥生賞が堅くてスプリングSは波乱余地があるというイメージが強かった。しかしこの10年でいうと、スプリングSは1番人気馬が[3-3-2-2]、全馬均等買い時の回収率が単42%・複66%となっている。すっかり堅いレースという印象だ。

 しかし、今年小波乱くらいは起きてもおかしくないのではと個人的には見ている。そこの鍵は、1番人気馬にある。

 先述した通り、スプリングSの1番人気馬は過去10年で6頭が連対した。しかし、1番人気馬を前走着順別に見てみると、こうなるのである・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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