2013年04月05日(金) 18:00
「イー1」から始まって「ヌー22」まで。栗東トレセンはイロハ…の順に厩舎が区画整理されている。で、厩舎がどの区画に置かれるかは結構重要で、関係者に歓迎される場所もあれば、嫌がられる場所も存在する。
例えば逍遥馬道の出口付近にある厩舎などは放馬した馬がそのまま厩舎内に飛び込んでくる恐れもあったりで、基本的に歓迎されないし、逆にスイミングプールや診療所の近くにある場所は利便性の高さから好まれる。
現在、栗東に滞在している関東馬は全部で13頭。普段なら滞在厩舎の定番スポットである「リ―1」に関東馬は入るのだが、それだけでは収まりきらず、「ロ―1」「ハ―1」にも入厩する事態に…。いつも栗東に滞在する時は「リ―1」に入厩する阪神牝馬S出走のハナズゴールは滞在馬が多いため「ハ―1」に入らざるを得なかった。これに渋い表情を見せたのは担当の野本助手だ。
「いつも栗東で入っている厩舎は静かで馬もすごく落ち着くんですが、今回入ったところは馬房の裏に道路があって車がよく通るし、うるさいんですよね。最初は馬も気にしていたぐらいでした」
馬房の裏に多くの馬が運動に使う馬道があって、そのさらに外に車道があるこの場所(ハ―1)は、第2通用門に近いこともあり、結構“にぎやか”。馬がイレ込みやすい環境で、あまり歓迎される場所ではない。
対する「リ―1」はどうか。ここは2004年に新しく造られた区画であり、トレセンでは隔離された離れのような場所に存在する。車の往来も極端に少なく、馬道で運動するのもこの地域に所属する馬のみ。閑静な住宅街のような静けさを保っているのだ。
前振りが少々長くなったが、繊細な3歳牝馬にとってこの落ち着ける環境がどれだけプラスになるかはいうまでもなかろう。10年アパパネ1着、11年ホエールキャプチャ2着、12年アイムユアーズ3着…過去の滞在関東馬が桜花賞で活躍する理由は、坂路、逍遥馬道だけでなく、この「リ―1」の居住環境もあったのでは?
となれば、当然今年の桜花賞も滞在関東馬で狙うべきは「リ―1」に入った馬。該当する・・・
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東京スポーツ
2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。 関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。 関連サイト:競馬トウスポWeb