慣れた鞍上で挽回!エピファネイア

2013年04月11日(木) 18:00

 今週は皐月賞ウィークでしたが、栗東トレセンは先週に比べると思いのほか、報道陣が少ない印象でした。関東にはロゴタイプ、コディーノ、カミノタサハラなどの有力馬が揃っていますしね。まぁ、こんなもんかもしれません。

 さて、西の大将格はやっぱりエピファネイア。今週はウッドチップコースでの追い切り。エックスマーク、エアハリファの後ろから折り合いに専念しながら、直線ではこの2頭の間を割って抜け出す、という内容でした。

エピファネイア、角居師自ら調整

エピファネイア、角居師自ら調整

 この追い切りに角居師は「前の2頭が精一杯遅くしていましたが、それでもきれいに折り合っていました。祐一君は苦労したと思うけどいい形だった」と満足げ。真ん中を割ってきたのは「ずっとタメばかりの調教をしてきたので、レースを想定して間をつくようにした」(角居師)とのこと。

 どの段階で気持ちのスイッチを入れるか、という話を以前もこのコラムに書きましたが、今週はまさに「スイッチを入れる追い切り」(岸本助手)だったのです。 「調教では折り合いは十分すぎるくらいついています。競馬はまた別ですけど、ちゃんと折り合いがつけばいい競馬ができると思う」と角居師。

「弥生賞はパドックではよかったですけど、ゲート裏では体中から泡を吹いて発汗していました。敏感なところがある馬なので、慣れた人のほうが。」とニッコリ。調教もつきっきりでつけている福永騎手とのコンビ復活は必ずプラスに働くでしょう。「シーザリオはキビキビと切れるタイプでしたが、エピファネイアは本質的には長くていい脚を使うタイプ。今までは前に壁をつくる競馬をしていたから、そうは見えなかっただけでしょう。いい状態で出れるので、母のシーザリオともども応援してください」と角居師。話す角居師の表情が柔らかったのも印象的でした。いい結果がでるといいですね。

注目のジョヴァンニ

注目のジョヴァンニ

 アンタレスSはジョヴァンニに注目しています。前走、4連勝で挑みましたが10着に敗退。連勝馬ということもありハンデは56キロを背負わされましたが「初のオープン、初の重賞でいきなりこの斤量は文字どおり“荷が重かった”」と大久保助手。勝負どころで少しモタついた印象でしたが、「斤量が響いたのでは」(大久保助手)という見解でした。「あと、馬体重こそ前走比でマイナス4キロだったが、パドックで妙に立派に見せていたのも気になったんだ。結果論だけど、もう少し締まったふうに見せたときのほうが走ると思う。今回は変わってくるはず」(大久保助手)。今回は別定戦での56キロですし、クラス慣れした分、結果は出しやすいとみました。相手はなかなか骨っぽいですが、前走2桁着順だと甘くみているとイタい目にあいそうです。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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