あえて逆の目に張ってみるのもひとつの手!?

2013年04月13日(土) 20:00

 明日4月14日(日)のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が88万4736通り(前日17時現在)。超高額配当が飛び出した先週4月7日(総出走頭数76頭、総組み合わせ数77万8752通り)よりもさらに多くなりました。総組み合わせ数が80万通りを超えた回はこれまでに24回あり、うち8回が2000万円以上(的中票なしを含む。以下同)、18回が200万円以上の配当で決着。20万円未満に終わったのは1回だけです。幸運か資金力に恵まれる必要はあるものの、高額配当の的中を狙うにはうってつけの日と言えるでしょう。

 なお、明日は陽春ステークス(阪神ダート1200m)、京葉ステークス(中山ダート1200m)、淀屋橋ステークス(阪神芝1200m)と、1200mのレースが3つWIN5対象レースに指定されました。先週までに行われたWIN5対象レースを集計したところ、単勝オッズ4倍(=概ね単勝支持率20%)未満の馬が勝ったレースの割合は、芝1400m以下が45.5%、芝1500m以上が34.1%、ダート1400m以下が25.8%、ダート1600m以上が45.1%となっています。同じ短距離でも、芝は長めの距離に比べて荒れにくく、逆にダートは荒れやすいという傾向があるのです。

 明日は序盤の1〜2レース目がダート1200m。前述の傾向を重く見るなら、ここを手広く押さえて中盤以降に望みを繋げるのがセオリーかもしれません。ただ、序盤を少点数で突破できれば中盤以降をより有利な状態で迎えられますから、あえて逆の目に張ってみるのもひとつの手。予想も参考にしつつ、どんな作戦で臨むか考えてみてください。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→阪神11R 淀屋橋S
 今週はすべてのレースで1点に絞るのは、難しい作業だと思いますが、どうしてもということであれば、このレース。過去5年のうち、3年で坂路単一調教馬が優勝。3頭の優勝馬の脚質が先行という点で、今年はテイエムタイホーという答えを導き出しました。今回は前走より調教本数を強化しており、連勝はまだ続きそうな状態です。

推奨馬:11.テイエムタイホー

■今週の多点買いレース
→中山10R 京葉S
 個人的に中山ダート1200mのWIN5は最大級に難解と思っていますが、それを制することができないと的中しないのがWIN5。ここはペースをハイと読んで、後方から差せる調教タイプを選びます。まずは坂路で本数多い組から、デュアルスウォード、メイショウツチヤマ、ブライトラインの3頭。そして、出走メンバー最速の上がりを使うことが多い併用系統から、ゴールドバシリスクを挙げたいと思います。

推奨馬:9.デュアルスウォード、12.メイショウツチヤマ、10.ブライトライン、15.ゴールドバシリスク

【古澤秀和のWIN5見解】
■1点勝負レース
→中山10R 京葉S

 ここはダッシャーワンが本命。元々潜在能力の高い馬だが、競馬の形が定着してきて、安定感が増してきた。今回は昇級戦になるが、能力は通用するし、中山コースとの相性も良い。
マルカバッケンは強いが、ハンデ差のある今回はこちらの方が勝ち切れると見る。

推奨馬:5.ダッシャーワン

■多点買いレース
→中山11R 皐月賞

 ここは2頭に絞って臨みたい。
 ロゴタイプは昨年とは明らかに走りっぷりが変わっているし、馬体も上から見たトモの容量が凄く、順調に成長している。自在に動ける強みもあるし、外が伸びる馬場も前走で強い競馬をしているように合う。鞍上も心強いし、ここはまず勝ち負けに持ち込めそうだ。コディーノの前走は仕上がってはいたが、迫力という点では不足していたか。レースでも持ち前の瞬発力を発揮することができなかった。今回は写真を見る限りグンとトモの肉付きが良くなっているし、これなら能力を出し切れそう。馬場も合っているし、こちらも勝ち負け。

推奨馬:7.ロゴタイプ、12.コディーノ

【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→福島11R 奥の細道特別
 今年の1回福島芝2600m(4月13日終了時点)は、前走の4コーナーを4番手以内で通過していた馬が[0-1-1-5]。先行力を活かしたいタイプは信頼できない印象でしたし、昨年の1回福島芝2600mもほぼ同様の傾向でした。注目は丸田恭介騎手とロジダンスのコンビ。前々走が好内容でしたし、休養明けも問題ないタイプです。

推奨馬:6.ロジダンス

■今週の多点買いレース
→中山10R 京葉ステークス
 前走がJRAの平地競走、かつ前走の4コーナーを3番手以内で通過していた馬は2007年以降[0-0-2-18]。近年は先行馬が苦戦しています。また、負担重量が56kg以上だった馬も2007年以降[0-3-0-23]と勝ち切れていません。狙ってみたいのは前走が好内容だったダッシャーワン、スノードラゴン、中山ダート1200mのオープン特別で出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしたことがあるデュアルスウォード、シセイオウジ。

推奨馬:5.ダッシャーワン、9.デュアルスウォード、14.スノードラゴン、16.シセイオウジ

【石橋武のWIN5見解】
→福島11R 奥の細道特別
 ソールデスタンは、穴馬の◎アドマイヤネアルコが6着に負けた皿倉山特別で2着。ハイペースの展開に助けられたところはあるが、同距離に対応したのは大きい。さらに前走では、スローペースに巻き込まれつつも自分で動いてレースをつくり同クラスで5着。一時期はダートで使われていたが、芝の長距離に矛先を変えることで安定味が増してきた。当然ここも期待は大きい。

 アドマイヤネアルコは施行レースの少ない同距離、芝2600mですでに2勝を挙げている。昨年の同レースにも出走しており、差し・追い込み勢が上位を占めるなか、勝ち馬から2馬身1/4差に粘っている。前走は同距離のハイペースを追いかけ最後失速したが、今回は同型馬の回避もあって自分のペースでレースを進められる。叩き3走目の上昇度とあわせ、勝ち負けを期待する。

推奨馬:4.ソールデスタン(人気馬)、5.アドマイヤネアルコ(穴馬)

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

新着コラム

コラムを探す