サクラバクシンオーらしくないサクラバクシンオーの代表産駒/マイラーズCパドック回顧

2013年04月23日(火) 18:00 10

 マイラーズCはグランプリボスが優勝。いつも休み明けは心身共に仕上がりにくいタイプですが、今回はいつもの休み明けに比べて良い仕上がりだったと思います。レースでは結構掛かりそうになっていましたが、浜中騎手が上手く抑え切りました。さすがは昨年のリーディングジョッキー。一皮剥けた騎乗だったと思います。それにしてもペースが上がったとは言え、開幕週の外枠からの差し切り勝ちは強いの一言で、今後は京王杯SCを挟むかどうかというところですが、調教師が「全部勝つつもり」とコメントしている通り、全てのレースで勝ち負けに持ち込んできそうです。

グランプリボス

グランプリボス

サンレイレーザー

サンレイレーザー

 サクラバクシンオー産駒ですが、母父の影響で馬体に良い意味の「薄さ」があるので、ベスト距離は1400m~1600m。サクラバクシンオーそのままだったショウナンカンプに対して、「サクラバクシンオーらしくないサクラバクシンオーの代表産駒」と言えますし、いずれ種牡馬になっても楽しみな馬です。

 2着のサンレイレーザーは芝のマイル戦で3着を外したことが無いように、マイラーとしてかなり高い資質を持っている馬です。馬体も筋肉がしっかりと付いてきて良くなっていますし、今回の内容を見ても本格化してきたと言っても良いでしょう。決してこのメンバーで上位争いできたのはフロックではありません。ただ、適性的には軽い芝よりも、今回の様なパワーの要る芝の方が良い高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

 3着のダノンシャークは人気(3番人気)ほど良くは見えませんでしたが、肉付き良く、良い仕上がりだったと思います。この馬はディープインパクト産駒にしては筋肉量が多い方なので、今回のような馬場は合っていたと思います。極端に軽い馬場の時計勝負はあまり合わないと思いますが、ある程度時計の掛かる馬場なら堅実に上位争いできる馬だと思います。

 4着のカレンブラックヒルは・・・

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古澤秀和

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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