2013年04月25日(木) 18:00
幸せも不幸も、ある日突然やってくるものです。
エアグルーヴが23日午後、病気のために急死しました。ルーラーシップの全弟を生み落したその日の夜に亡くなったとのこと。残念で残念で…日本の宝がまたひとつ消えた虚しさ、言葉にできませんでした。
エアグルーヴの写真は96年オークス(撮影:下野雄規)
そうそう。エアグルーヴについては、以前から厩務員さんにとっては扱いやすかったという話をしてくださっていました。「競馬にいくとテンションが一気に上がり、装鞍所やパドックでは手を妬いたようだけど。根が素直なお嬢さんだからね。いい子だった。」
競馬って競走馬にとって、いったいどんな存在なんでしょうね。1着になったからといって、美味しいものが食べれるわけでもない。お金の価値がわかるわけでもない。でも、人間からより速く走ることを望まれ、体の節々を痛めながらもその期待に応えていく。 エアグルーヴが現役時代、レースにいくと一気にテンションが上がったのは、彼女にとってはやはりレースが苦しいものだったからなんじゃないかな、と。想像したりしていました。それでも、決して最後まで手を抜くことはなかった。当時はマイル以上の距離で牝馬ながら牡馬と対等に戦う馬は珍しかいものでした。でも、その一生懸命な姿にたくさんの勇気をもらいましたよね。競走馬として、そして母として、最期の最後まで走り続けた名牝のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
アドマイヤラクティ
ブリュネット
「返し馬からずいぶんと気合が乗っていたね。ペースは遅かったけれど、道中でジョッキーがじっくりとためていたのがよかったですね。」と千田師。ただ、ちょっと落ち着きがないのが気になります。馬房でも近くに人が寄るとすごく気にするみたいで、顔をブンブンと振り回すんです。「ちょっと前向き過ぎるところもあるから、それがいいほうに出るといいね」(千田師)。ちなみにオークスの鞍上は未定です。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)