2013年04月27日(土) 20:00
先週4月21日は積雪の影響で福島競馬が中止になり、残念ながらWIN5も中止となってしまいました。導入から2周年を迎える節目の回ということで、私は前日から相当に張り切っていたのですが……。こればかりは仕方のないことですし、気を取り直して3年目のWIN5に臨みたいと思います。
明日4月28日のWIN5は総出走頭数が歴代6位タイの81頭、総組み合わせ数が歴代単独6位の110万5920通り(前日16時現在)。総組み合わせ数が100万通りを超えたのは2012年9月2日以来で、実に約8か月ぶりです。
なお、総組み合わせ数が100万通りを超えた回はこれまでに8回あり、すべて100万円以上の配当で決着。うち3回は2000万円を超える高額配当決着でした。「総組み合わせ数が多ければ多いほど高額配当の可能性は高くなる」という原則はこれまでにも当コラムでお伝えしてきた通り。数万〜数十万円の資金を投じることができるプレイヤーにとってはビッグチャンスでしょう。
もちろん、そうでない方も思い切って高額配当を狙いたいところ。絞るべきレースを絞り、波乱が起きそうなレースで手を広げることができれば的中に辿り着けると思います。資金力の差を“予想力”でカバーするというのは、WIN5における大きな醍醐味のひとつ。じっくりと戦略を練って取り組みたいところです。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →東京10R オアシスS 通常は調教本数多い、併用調教馬に適性が高い東京ダート1600mですが、オアシスSに限っては調教本数標準のトラック調教馬が毎年優勝。メンバー構成や馬場状態などが関与しているんでしょう。これを重視すると、ナガラオリオン。1600m経験はありませんが、調教本数の少なかった近2走から、3走前と同じ標準トラックになった今回は勝ち時。これに調教適性が加わるというわけです。
推奨馬:8.ナガラオリオン
■今週の多点買いレース →東京11R スイートピーS 過去5年で4頭が調教本数標準以上のトラックもしくは併用調教馬が勝っているレース。2011年アカンサスだけが坂路調教馬なので、1着馬の80%を占める調教タイプを重視します。該当馬は4頭ですが、その中でも、休養明けを叩いて上昇気配のクラリティーエス。芝での差し脚を見ると、決してダート馬ではありません。あとは併用のリラコサージュ、ディアデラマドレ。
推奨馬:6.クラリティーエス、11.リラコサージュ、9.ディアデラマドレ
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都11R 天皇賞・春 ここはフェノーメノ1頭に絞りたい。問題はゴールドシップとの序列だが、今の京都の馬場は非常に軽く、手先が軽くて軽い走るをする馬の方が有利。ゴールドシップがある程度骨太なのに対して、フェノーメノは極端に脚が細くて手先が軽い。適性面ではこちらの方が上。更に昨年までは腰が甘い印象があったのに対し、今回の写真を見ると格段に実が詰まってパンとしている。適性・状態共にゴールドシップを上回っていると見たい。
推奨馬:6.フェノーメノ
■今週の多点買いレース →東京11R スイートピーS ローズマンブリッジの前走は決して適性が高いとは言えない条件だったが、能力の高さで勝ち切って見せた。持っているものはなかなかのもの。ここはいきなりのオープン挑戦となるが、内枠を引けたのは有利だし、良い位置をとれれば勝ち負けに持ち込めても良い。ディープサウスは見た目的には今年の牝馬の中ではトップレベル。多少硬さがあるので勝ち切れないでいるが、ここはメンバー的にも当然勝ち負けに持ち込んでくる。枠も良いところを引けたし、期待大だ。
推奨馬:2.ローズマンブリッジ、3.ディープサウス
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →東京11R スイートピーS 前走の4コーナーを4番手以内で通過した馬は2009年以降[1-0-3-23]。先行馬は過信禁物です。また、2009年以降は父にヘイロー系以外の種牡馬を持つ馬も[0-1-2-26]、前走でJRA重賞に出走していた馬も[0-1-0-14]とそれぞれ苦戦しています。注目は四位洋文騎手とディープサウスのコンビ。前記の条件に該当しない馬の中では実績上位ですし、コース替わりもプラスでしょう。
推奨馬:3.ディープサウス
■今週の多点買いレース →東京10R オアシスS 昨年の2〜3回東京ダート1600mは、3歳以上か4歳以上、かつ1000万下から上のクラスに限ると、父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬が[4-5-4-19]と好調。一方、前走が平地競走、かつ1600m以下のレースだった馬は[3-5-5-65]と人気を裏切りがちでした。なお、今年の2回東京ダート1600mも今のところ同様です。狙ってみたいのは父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つセイリオス、スタッドジェルラン、アドマイヤロイヤル、4歳でダート中距離も向いていそうなエアハリファ。
推奨馬:1.セイリオス、9.スタッドジェルラン、11.エアハリファ、14.アドマイヤロイヤル
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →東京11R スイートピーS ローズマンブリッジは、中山芝1600mで行なわれた新馬戦を不利な大外枠から勝利した。レース内容は競馬センスに溢れており、外めから好位にとりつくと折り合い良くレースを進め、最後の直線できっちり前を捕らえてみせた。レースぶりから東京コースに替わるのが大きなプラスに働くのは容易に想像でき、むしろオークスでの走りに期待すら覚える。
クラリティーエスは、前走中山芝1800mのデイジー賞で4着。休み明けの影響からか仕掛けてからの反応が若干鈍かったが、最後はいい脚を繰り出していた。脚を余しており、直線の長い東京に替わって楽しみな内容だった。休み明けをひと叩きした上積みも期待でき、追い出してからの反応も変わってくる。変わり身に期待したい。
推奨馬:2.ローズマンブリッジ(人気馬)、6.クラリティーエス(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。