2013年04月29日(月) 18:00
高速の芝コンディションが整えられたところへ、伏兵が猛ペースを演出する逃げを打った。最後はかってに7秒1差の大差しんがりに沈んだそのサトノシュレンの逃げは、有力馬の位置した実際のレースの流れとはほとんど関係ない。しかし、引っ張る馬がいると自然と後続のスパートのタイミングも早くなる。この点でサトノシュレンは大きく関係した。
レース全体のバランスは2マイルを2等分して「1分35秒2-1分39秒0」=3分14秒2。2000m通過は1分59秒7。2400m通過は2分25秒0だった。序盤のペースは、サトノシュレンがただ強引に飛ばしただけであまり重要ではないが、そろそろ後続がサトノシュレンとの差を詰め始めた2400m通過地点の「2分25秒0」は、重要な意味がある。春の天皇賞史上、最速である。先導したサトノシュレンは早々と4コーナー手前でいなくなったが、勝ったフェノーメノ、2着したトーセンラーなどのスパートは必然的に早くなっていた。それを見ながらのゴールドシップのスパートも、いつもの最後方追走ではないのに、いつもより早かった。
勝ちタイムの3分14秒2は・・・
続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。
登録済みの方はこちらからログイン
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
柏木集保「重賞レース回顧」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。