しらさぎ賞展望&羽田盃、東京プリンセス賞回顧

2013年04月30日(火) 18:00

◆しらさぎ賞展望
(5月1日 浦和 サラ3歳以上牝馬 別定 南関東SIII 1400m)

「しらさぎ賞」は、今年で新生7年目を迎えるリニューアル重賞。かつては早春のクラシックTRとして“3歳・1600m”で施行され、さらに遡れば“3歳・1900m”、残念ダービー(敗戦組がこぞって出走)として行なわれていた時代もあった。記者自身は昭和59年、浦和初の東京ダービー馬、キングハイセイコーの凱旋出走(5馬身差圧勝)が印象深い。ハイセイコー直仔、父をほうふつとさせる黒鹿毛の巨漢で、レースぶりもダイナミックな徹底先行。いかにも“血”を感じさせる馬だったと記憶する。

 さておき現在“4歳上牝馬・1400m”。レースの特徴は実力馬にきわめて有利な別定戦であることだろう。A級55キロ、B級53キロ、そこに南関東重賞勝ち1キロ、交流G勝ち2キロが加えられるだけだから、どんなに抜けた実績を持っていようと(例えばクラーベセクレタ・重賞11勝)、すべて57キロで出走できる。実際、一昨年ザッハーマイン(単1.3倍)、昨年クラーベセクレタ(1.0倍)、人気馬が風評通り圧勝を飾ってきた。南関東サイド、交流Gをめざす女傑級が、一つ弾みをつけようとすればまさしく格好。重賞としての意味、位置付けは、ほぼその方向で固まりつつある。

 (1)…波乱含み・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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