成長、適性がともなっての完勝/天皇賞・春パドック回顧

2013年04月30日(火) 18:00

 天皇賞はフェノーメノが優勝。昨年に比べるとトモの筋肉が格段にパワーアップしていました。それでいながら筋肉の質感は柔軟で、パドックでの入れ込みもなく落ち着き払っていたように、心身共に充実期を迎えているようです。レースでもきっちりと折り合い、早目に先頭に立つと後続を突き放す完勝。馬場適性が非常に高かったので、この着差が完全な実力差とは言えませんが、トップクラスの能力を持っていることを見せつけた結果となりました。馬場が重くなると他馬が有利になりますが、軽い馬場なら今後もG1で勝ち負けに持ち込んでくるでしょう。

フェノーメノ

フェノーメノ

トーセンラー

トーセンラー

 2着のトーセンラーはもう一段階良くなりそうな仕上がりでしたが、手先の軽さとコース適性を生かして上位争いすることができました。京都の良馬場ならこの馬もトップクラスの実力を持っています。G1を勝ち切るとなると条件が難しくなりますが、京都や軽い馬場のG2辺りなら、まず勝ち負けに持ち込んでくると考えて良いと思います。

 3着のレッドカドーは骨太で馬場適性が低かったですが、さすがはワールドクラスの馬。上位争いに持ち込んできました。今後も日本に来ることがあるかも知れませんが、荒れ馬場や馬場が渋った時の長丁場などでは見解が必要です。

 4着のアドマイヤラクティはこの相手に良く健闘したと思います。もう少し張りが出てくればもっとやれるでしょう。現状ではこれくらいが精いっぱいだったと思います。

 5着のゴールドシップは・・・

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古澤秀和

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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