2013年05月04日(土) 20:00
先週4月28日のWIN5は1億3372万2760円の超高額配当決着。配当が1億円を超えたのは2012年12月9日以来で、今年に入ってからは初めてです。もっとも、前回の当コラムで指摘した通り、先週は総組み合わせ数が久々に100万通りの大台を突破。総組み合わせ数(≒総出走頭数)が多ければ多いほど的中は難しくなりますから、波乱が起きること自体は想定の範囲内でした。
単勝1番人気馬がすべて敗れたことも大きかったと思いますが、やはり最大の“立役者”は3レース目の福島民友カップを制したアウトクラトール。単勝支持率こそ約1.2%(単勝オッズ65.6倍)だったものの、WIN5の残り票数は15万2546票から410票に激減したので、WIN5上の支持率はおよそ0.3%(単勝オッズなら約300倍相当)に止まっていたと推測できます。前走まで26連敗中、しかも芝のレースでは優勝経験がなかった馬ですから、「福島民友カップは全通り(もしくはそれに準ずるくらい手広く)押さえよう」と考えた方でないと突破は難しかったかもしれません。
明日5月5日のWIN5は総出走頭数が歴代11位タイの79頭、総組み合わせ数が歴代13位の95万9616通り(前日16時現在)。先週ほどではありませんが、今週もかなりの多頭数になりました。ちなみに、総組み合わせ数が90万通りを超えた回はこれまでに15回ありましたが、配当が100万円を切ったのは一度だけです。数万〜数十万円の資金を投じることが可能な方はともかく、そうでない方は「荒れそうなレースをいくつか選んで手広く押さえる」「その分だけ絞れそうなレースを徹底的に絞る」という姿勢で臨むのが得策でしょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →京都10R 桃山S 前走休養明けでも1600万下でのレースぶりが評価されて人気になったハリケーン。ただ、追い切りの内容からは、決して全力を発揮できる状態ではなかったと思います。実際、レースは大敗。その影響も心配しましたが、今回は4走前1着時とほぼ同じ最終追い切り内容になっており、勝てる状態まで上がってきました。
推奨馬:3.ハリケーン
■今週の多点買いレース →東京11R NHKマイルC 大きな偏りはないものの、過去9年のNHKマイルCで最多勝を挙げているのは、坂路で調教本数多いタイプ。2004年キングカメハメハから2007年ピンクカメオと人気の有無関係なく優勝馬を出している点が調教適性の高さを感じます。
坂路で本数多い調教タイプはレッドアリオンとコパノリチャードの2頭。これに西園正都厩舎の勝負調教に該当して、ピークに仕上がったエーシントップの3頭が、2013年の勝ち馬候補でしょう。
推奨馬:6.レッドアリオン、9.コパノリチャード、15.エーシントップ
【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース →京都10R 桃山S
ここはエーシンリボルバー1頭で攻めたい。前走はハンデ戦で57キロの斤量を背負って2着。力のあるところを見せた。今回は定量戦になるし、乾いた良馬場でやれそうなのもこの馬にとってはプラス材料。馬体も絞れて良くなってきているし、ここは勝ち切れる場面だろう。
推奨馬:5.エーシンリボルバー
■今週の多点買いレース →東京11R NHKマイルC
シャイニープリンスの前走はまだ余裕残しの馬体だったが、それでも完全に勝ちパターンだったヒュウマを差し切り。強い内容だった。前走を叩いて馬体は確実に絞れているし、トモの張りなども抜群の状態。距離も問題ないし、今のやや力の要る馬場状態も合う。ここは勝ち負けを期待。コパノリチャードの前走はペースが速過ぎたし、距離も長かった。馬体は維持できているし、調教の動きも良かったので問題無さそう。条件や馬場も合っているし、あとは鞍上が折り合いを付けられるかどうかだけ。エーシントップはもの凄い筋肉量で怪物のような体付き。ただ、パワーの方が勝っているタイプだし、東京コースでどんな競馬ができるかが鍵だ。レッドアリオンはここにきてグンと良くなってきた。脚元がパンとしたのだろう。馬場も合うし、この枠ならロスなく運べて馬群も捌きやすそう。左回りも合うようだし、ここは上位争い必至。ゴットフリートは人気が落ちているが、馬体は着実に良くなっている。ゲートがまともならここでもチャンスはある。
推奨馬:13.シャイニープリンス、9.コパノリチャード、15.エーシントップ、6.レッドアリオン、7.ゴットフリート
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →新潟11R 新潟大賞典 前走で出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬は2007年以降[4-3-2-12]と非常に堅実。一方、前走の4コーナーを3番手以内で通過していた馬は2007年以降[0-1-1-22]と苦戦しています。自在に動ける馬よりも、仕掛けが遅くなりそうな馬を重視すべきでしょう。注目は蛯名正義騎手とサトノアポロのコンビ。前走が好内容でしたし、脚質からも新潟芝2000m外回りは合いそうです。
推奨馬:16.サトノアポロ
■今週の多点買いレース →東京10R ブリリアントステークス 前走が2000m未満のレースだった馬は2011年以降[0-0-2-15]。施行時期が約1ヶ月遅かった2010年以前を含めても、ダート1800mやそれ以下の距離を主戦場としている馬はやや苦戦していました。なお、昨年の2回東京ダート2100mは、1000万下から上のクラスに限ると、前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを4番手以内で通過していた馬が[1-1-0-19]といまひとつ。先行馬はあまり信頼できません。狙ってみたいのは相性のいいジョッキーに乗り替わるフリソ、前走が好内容だったトウショウクラウン、ユーロビート、ダート2000m以上の重賞を勝っているランフォルセ、キングスエンブレム。
推奨馬:1.フリソ、5.トウショウクラウン、8.ユーロビート、11.ランフォルセ、13.キングスエンブレム
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →京都10R 桃山S エーシンリボルバーは、昨年の秋に本格化。以来、6戦連続で馬券に絡み続けている。となると、ハンデ戦では斤量を背負わされることになり、実際、前走の上賀茂Sではトップハンデ(57キロ)。しかし、それでもハイペースを追いかけてきっちり連対を確保しており、休み明けを使われつつ良化しているのは明らか。今回は定量戦で他馬との斤量差がなくなるのはプラス材料。勝ち負け必至だ。
サクラブライアンスは1000万下を勝ち上がるなど、京都ダートコースで[1-1-0-2]と好相性。距離も1800mを中心に使われており、約1年ぶりに得意の舞台へ帰ってきた。休み明けとなった2走前は明らかに負けすぎだが、ひと叩きした前走で順当に良化しており、叩き3走目となる今回はさらなる上昇が見込める。
推奨馬:5.エーシンリボルバー(人気馬)、13.サクラブライアンス(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。