かしわ記念展望&しらさぎ賞回顧

2013年05月05日(日) 18:00

「かしわ記念」は平成8年交流G移行。当初GIIIからのスタートだったが、6年後GII昇格、さらに3年後GIとして定着した。過去17年間、JRA=10勝、南関東=7勝は、他交流Gと比較すれば誇れる歴史。ただ改めてその中身を検証すると、今後“伝統”を継承、持続できるかは、正直難しい印象もある。例えばGI昇格後、南関東サイドの(船橋)勝者は、アジュディミツオー、フリオーソ、言わずもがな怪物級で、そのレベルの馬が現われない限りJRA攻勢に抵抗できない。現在のダート界。JRA勢はとにかく層が厚いのである。

 そして今年。JRA出走5頭すべてGI級、何とも手強いメンバーが顔をそろえた。以前も書いたことだが、このケース、地方競馬担当の記者としては、戸惑い、無力感…が本音ではある。どうひいきしても劣勢がはっきりしている地方陣営。その状況で、エスポワールシチー、ローマンレジェンド、ホッコータルマエ、さらにテスタマッタ、セイクリムズンを、どう較べ、どう序列をつけたらいいものか。だから今回予想は、各馬の船橋1600m適性、勝負度合をイメージした評価にすぎず、記者自身、頭の中があちらこちらとさまよっている。もっともこういうケース、経験的にふり返れば好結果が出ることもときおりあった(リキまないためか)。ともあれ今回は地方びいきを封印する。上位拮抗の中、どれがマイル王を勝ちとるかを考えた。

 (1)…上位拮抗・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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