一戦毎の成長が実を結んだ/NHKマイルC・京都新聞杯回顧

2013年05月07日(火) 18:00

マイネルホウオウ

マイネルホウオウ

 3歳マイル王の決定戦NHKマイルカップはマイネルホウオウが優勝。一戦毎に馬体に成長をうかがわせ、レースぶりも成長していましたが、正直まさか勝ち切るとは思いませんでした。ペースが向いたこともありますが、強い勝ち切り方だったと思います。

 今回の大きな勝因はデキの良さと馬場適性でしょう。2走前のスプリングS時に見た時よりもグンとトモの身が入っていました。これが他馬よりもしぶとく伸びることができた要因だと思います。馬場については、この日は時計こそ速かったですが、上位に入線している馬の馬体や血統を見るとパワーに寄った傾向がありました。482キロと馬格はマズマズといったところですが、骨量や筋肉量の多く、なおかつサンデーサイレンスの血が入ったスズカフェニックス産駒のこの馬にとってはピッタリと言える馬場だったと思います。この勝利は条件が揃い切ってのものですが、能力は確かなものを持っているので、今後も条件が揃えば強い相手でも好走することができると思います。逆に条件が揃わなければ前走のような惨敗もあり得るタイプの馬です。

 2着のインパルスヒーローは・・・

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古澤秀和

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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