今年の産地馬体検査の受験馬が激減のワケ/吉田竜作マル秘週報

2013年05月08日(水) 19:00

 先週、中竹厩舎に行くと2枚の緑ゼッケンが置いてあった。数字は200番台。例年なら産地馬体検査の後は400番代近くまでいくのだが、やはり今年はこれまでの状況とは違うようだ。噂レベルで「某大手は『今年は函館だけしか北海道の競馬がないし、それなら産地馬体検査を受ける必要はない。直接各トレセンに行って登録をすればいい』と言ってあまり受検しなかったようだ」という話を耳にしていたが、この現実を見るとそれは本当だったのだろう。

 もっとも、近年の産地馬体検査は元来の「北海道での夏競馬振興(競走馬登録→札幌、函館各場へ直接入厩、出走のサイクルをスムーズにする)」の目的よりもメディアに対するお披露目(これはPOGを推す記者としても心苦しいのだが)や、馬主へのアピールという側面が強くなっているとも聞く。「これからデビューというのにムダに輸送するリスクは背負いたくないし、あの検査場の慌ただしさ。幼稚園児ばかりが集まっているようなものだから、そりゃあ危なっかしいさ。JRAでの登録はトレセンでもできるし、最近は札幌も函館も少ないながら直接入厩できるようになった。無理に産地馬体検査を受けに行くこともないんだ」と某調教師。

 今年は・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

東京スポーツ

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

新着コラム

コラムを探す