2013年05月13日(月) 18:00
「写」の文字が消え、電光掲示板にヴィルシーナの勝利を示す「11」番の数字が点滅すると、スタンドのどこからともなく自然に沸き起こったのは、拍手だった。ヴィルシーナ(父ディープインパクト)がようやくGI勝ち馬になったことを祝福し、展開された好勝負を称えるファンの反応は、自分の馬券の的中や、不的中とは関係なかった。
日本ダービーを頂点に連続する春のGIシリーズは、売り上げ額や、入場者数とかではなく、名勝負が繰り広げられることによって理想的な盛り上がりをみせている。
強力な逃げ=先行型不在のレースの流れを読むのは難しかった。そんな中、一番の好ダッシュをみせたのは、ここまでGIではずっと2着つづきの人気のヴィルシーナ。騎乗する内田博幸騎手は、天皇賞・春(ゴールドシップ)、NHKマイルC(エーシントップ)と連続1番人気で凡走つづき。気迫が違っていた。
逃げ馬不在の中、代わってすぐさまその内田騎手のヴィルシーナを制するように・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。