2013年05月20日(月) 18:00
坂上で横に広がった馬群の真ん中から、一気に抜け出したのは9番人気のメイショウマンボ(父スズカマンボ)。人気のデニムアンドルビーは届きそうにない。ことのほか波乱を好むオークスが、今年もその歴史を守るかのように演出した逆転劇だった。ほとんどの馬が初挑戦となる東京の長丁場2400mで、みんなが期待通りの能力を発揮することはない。
フルゲートの頭数が18頭に制限され、馬連が発売されるようになった1992年以降の22年間で、馬連の万馬券は「8回目」。3連単が発売されるようになった2005年以降の9年間で、なんと「4回目」の6ケタ配当(10万円以上)である。 参考のため。今週、同じ東京の2400mで行われる「日本ダービー」は、過去21回のうち、馬連の万馬券は5回にとどまる。ただし、過去8年のうち、3連単は800倍以上の高配当が6年も連続して飛び出し、6ケタ以上の配当が実に5回もある。
レースを先導したのは、「自身がハナに立ってしまえば、折り合ってリズムに乗れる」と珍しく逃げ宣言をしていた武豊騎手(オークス3勝、2着3回)のクロフネサプライズ(父クロフネ)。しかし・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。