オークスでも炸裂した「サンデー+重厚な血」/ダービー、栗山求氏の見解

2013年05月21日(火) 15:00 18

先週のオークスは9番人気のメイショウマンボが優勝。はたしてダービーも、波乱の結末が待っているのか。ロゴタイプ、キズナが人気を集めそうな一戦。人気馬の血統的信頼度と、過酷な東京芝2400mでこそ狙いたい穴馬を、血統評論家の栗山求氏が明かします。


 東京芝2400mはダービーとジャパンCが行われる日本一のコース。スピード、瞬発力、スタミナ、それぞれハイレベルな資質が問われる。それに加えて近年は、馬場が高速化してきたため、「スピードの持続力」が問われるようになった。要するに平均的に速いラップを刻んでバテない、という能力。昨年のダービーはその典型で、スタート直後の1ハロン目を除けば、ゴールまで一度も12秒4を超えず、平均して速いラップが続いた。勝ち時計は2分23秒8。

 こうしたレースに対応するには、中距離向きのスピードと瞬発力に秀でたサンデー系を土台として、その上に持続力型の血を重ねる必要がある。ロベルト、サドラーズウェルズ、リボー系といった血が入っている馬は要注意。ごくごく単純化していえば「サンデー+重厚な血」というパターンだ。

オークスを制したメイショウマンボ

オークスを制したメイショウマンボ(撮影:下野雄規)

 父の適性から距離がもつかどうか、といった血統議論は少々古臭く、それよりも配合的な視点からスピードの持続力を見極めるほうが、いまの時代のダービーをより深く分析することができる。ちなみに先週のオークスは「サンデー系×ロベルト系」のメイショウマンボが勝った。

 皐月賞馬ロゴタイプは「ローエングリン×サンデーサイレンス」という組み合わせ・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeiba特派員

有名予想家・ライターによるGIスペシャルコラムや、有力馬密着レポート、1週前からの調教レポートなど、GIレースの攻略情報をどこよりも詳しく、より濃密にお届けします。公開はプレミアムサービス限定となります。

新着コラム

コラムを探す