『今年の3歳馬のレベルと各路線の力量差』ダービー、藤村和彦氏の見解

2013年05月22日(水) 15:00

週末に迫った競馬の祭典・日本ダービー。ロゴタイプを筆頭とした皐月賞組と、別路線を歩んできたキズナの激突。未知なる対決は、どんな結末が待っているのか。元デイリー本紙担当として培った経験から、藤村和彦が各馬の能力を鋭くジャッジします。


皐月賞組のレベルは?(撮影:下野雄規)

皐月賞組のレベルは?(撮影:下野雄規)

 過去10年に絞ってみると皐月賞からの参戦組が7勝。ここ4年は続けて制しており、クラシック路線の王道を進んできた馬がいかに地力に勝っているかがわかる。

 ただしワンツーを決めたのは2回である。つまり2着には別路線組が8回絡んでいることになる。1着は皐月賞からの参戦馬。2着にほかのステップを踏んで挑む馬が入っていると考えれば照準を定めやすくなる。

 とはいえワンツーを決めた年が2回あり、そのうち1回は上位3頭を三冠第1章から駒を進めた組で決まっているのだ。世代によってレベルの違いがあるように王道組と別路線組の力量差がどれだけあるのか。要点はそこだ。

 基本的には皐月賞で上位に入った馬、あるいは着順は悪くても人気を集めた馬を優先すべきだろう。人気とは“人の気”と書くように移り気だ。先週のオークスを制したメイショウマンボは9番人気だったが桜花賞では4番人気である。10着という結末が樫の舞台での支持に大きな影響を与えている。着順よりも内容を重視するというのはどのレースでも同様だと思う。

 牝馬路線と比較すると、牡馬の勢力図は変動が少ないのではないだろうか・・・

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