2013年06月03日(月) 18:00 165
今年の安田記念が注目を集めたのは、もともとマイル路線中心の「2番人気グランプリボス、4番人気カレンブラックヒルなど」がいるところへ、1200m中心のスプリント路線から「1番人気ロードカナロア以下」が挑み、中距離路線グループから「3番人気ショウナンマイティ、5番人気ダークシャドウ」が初めて1600m挑戦となったこと。マイル路線組に対し、別の路線を歩んできたグループの可能性を考えながら、3つのグループの1600mの力関係を推理することだった。その結果は、
・マイル戦中心組……「ダノンシャーク3着、マイネイサベル4着」
・スプリント戦組……「ロードカナロア1着、サクラゴスペル5着」
・中距離路線組………「ショウナンマイティ2着、ダークシャドウ6着」
上位6着までを、3つのグループが仲良く「2頭ずつ」分け合う結果となった。
レースの流れは、ハナを主張することに成功したベテラン8歳のシルポートが飛ばしたが、昨年ほど猛ペースではなく、前半1000m通過は「57秒0」。レース全体のバランスは「45秒3-46秒2」=1分31秒5。高速の芝コンディションを考えると、ほぼ予測されたとおりのきびしい中身のマイル戦だったろう。途中からハロン11秒台がずっとゴールまでつづいた。
勝ったロードカナロア(父キングカメハメハ)は・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。