おかえり、スダチくん

2013年06月13日(木) 18:00

 最初に。オルフェーヴルの宝塚記念回避、この原稿を書く寸前に知りました。
13日の朝は、ずっとシゲルスダチにずっとくっついていまして。そのあと、マルセリーナの様子を見に松田厩舎に顔を出し、最後に用事があって池江厩舎に寄ったんです。スダチが調教していた時間がかなり遅かったため、池江厩舎に寄ったのは10時半過ぎ。用事があった人がたまたま出入り口付近で帰ろうとしていたので、その場でしばし立ち話。オルフェ回避の話題なんて何もなかったんです。ただ、池江先生がオルフェの馬房の近くを行ったり来たりしながら電話をしていました。

「忙しそうだなぁ。そういえば、今朝は宝塚記念に向けての1週前追い切りだったからいろいろとあるのかな?」と少しだけ気に留めつつ、あまり不用意に近づいてもいけないと思って軽く会釈だけして距離をとっていたんです。午後になり、まさかこんなことになっていたとは…。EIPH(運動誘発性肺出血)、肺から出血とのこと。大事に至らないといいですね。

全体的に白さが増し、背も少し伸びました

全体的に白さが増し、背も少し伸びました

 さて。改めてスダチくんです。2月の阪急杯のあと、九州に放牧に出ていたスダチくん。12日に約3か月ぶりに西園厩舎に帰ってきました!

馬体は全体的に白さが増し、背も若干伸びた印象。体に太目感はありません。

西園師も第一声で「少し大きくなったなぁ」とスダチの成長に目を細めていましたよ。

 全体的にすこし大人っぽくなったかんじがしますね。といっても、4歳馬ともなると立派な大人の体に完成する馬も多いのですが、スダチはまだ大人になりかけ、といったかんじ。同級生のほかの馬たちに比べたら、まだまだ成長しかけのようです。

新しいパパ・塩満雄一郎調教助手と

新しいパパ・塩満雄一郎調教助手と

 新しい担当さんは塩満雄一郎調教助手。サダムパテックを担当している腕利き職人です。スダチを担当するにあたっての第一印象は「まだ筋肉がつきそうな体つき」(塩満助手)とのこと。きっと新しいパパは、ゆっくり時間をかけながらスダチを立派な大人の男の体に仕上げてくれることでしょう。楽しみです!

 気になる出走レースですが…
「7月28日、小倉の佐世保ステークスを視野に入れて調整していく」(西園師)とのことでした。
「準オープンに降格するし、小倉の芝1200といえば北九州記念2着の実績もあるから期待しているよ」(西園師)

ロン毛なスダチ

ロン毛なスダチ

 調教復帰初日となった13日朝は、角馬場で体をほぐした後、坂路を1本上っていました。まだまだ脚ならし程度の調整ですが、時折足早になるなど、ひじょうに元気の良さが目立っていました。まだやんちゃな部分も残っていますが、それでも運動中は幼いころに見せたような急に予測しなかった動きを見せるようなこともなく、塩満助手の言うことをきいていましたよ。よかった!

 夏のアツい陽射しを浴びて、さらに真っ白に見えるスダチくん。彼の姿をまた皆さんにお届けできることが出来て、わたし自身も嬉しいです。夏競馬がさらに楽しみになりました!

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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