“西園厩舎のNo.1”と言われるエイシンアロンジーはどうか/吉田竜作マル秘週報

2013年06月19日(水) 18:00

 POGをしていて興味深く思っていることがある。それは「いい」の価値観の違いだ。POGで多くの人が飛びつくのが「牧場のスタッフが“いい”と言っている」的な情報。最近は2歳馬についての情報がより早く、より詳細に出るようになった。ゲーマーはそれらを参考に指名馬をピックアップしていくことになるのだが、評判通りに走るのかというと…答えを書く必要もないだろう。

 過去のアテが外れた例でいえば、ちょっと古いが02年デビューのキーファクター(牡=父サンデーサイレンス、母パンパードスター・安田)が当てはまる。「ノーザンファームの三本の矢の1本」と前評判はめっぽう高かったが、いざ栗東に入キュウしてみると、関係者が一様に首をひねっていたのを思い出す。

 逆にいい意味で牧場での評判と実際の様子が全然違っていた例ではアドマイヤオーラ(牡=父アグネスタキオン、母ビワハイジ・松田博)が挙がる。06年デビューで重賞を3勝したこの馬、「うるさくてとても扱い切れない。人にも襲いかかるくらい」と入キュウ前は散々な評判だった。確かに入キュウしてすぐは「特定の馬を見るとぶっ飛んでいく」(松田博調教師)面も見せたが、すぐに落ち着いて、どちらかといえば“優等生然”としていたものだ。

 なぜ、牧場の「いい」と現場の「いい」に食い違いが出るのか? それは・・・

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