2013年06月22日(土) 20:00
明日6月23日のWIN5は総出走頭数が65頭、総組み合わせ数が35万6928通り(前日16時現在)。総組み合わせ数が40万通りを切ったのは今年2月10日(29万400通り)以来、80万通りを切ったのも今年4月7日(77万8752通り)以来です。
これだけ総組み合わせ数が減ったのですから、明日のWIN5は買い目の作り方もそれ相応に変えるべきでしょう。他の式別を例にとると、馬連の総組み合わせ数は馬単の1/2、3連複の総組み合わせ数は3連単の1/6。総組み合わせ数がこれだけ違うと的中時に期待できる配当額は大きく変わってくるので、皆さんも購入点数や1点あたりの購入金額を適宜調整していると思います。WIN5は対象レースの出走頭数によって総組み合わせ数が大きく変わる式別。100万通り前後の回が続いていたここ数ヶ月のWIN5と同じような気持ちで臨むべきではありません。
実際、総組み合わせ数が40万通り未満だったWIN5は過去に28回あったものの、このうち配当が1000万円を超えたのは4回だけで、200万円を超えたのも6回だけ。また、歴代最低記録となる7320円の配当が飛び出した2012年10月21日のWIN5は、総組み合わせ数が明日とあまり変わらない38万3328通りでした。個人的な印象としても、総組み合わせ数が少ない回のWIN5は、多少捻った組番が当たってもあまり妙味を感じられない配当になる印象です。
もちろん、総組み合わせ数が少ないということはそれだけ的中させやすいということでもあるので、「配当は問わないからとにかくWIN5を当てたい」という方には絶好のチャンスだと思います。ご自身のWIN5に対するスタンスも考慮しつつ、どんな作戦で臨むのが得策かじっくり考えてみてください。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →阪神11R 宝塚記念 宝塚記念を好走する調教条件は「最終追い切りが栗東坂路で2F24.9秒以下」。これについての説明はNo.1予想を見ていただくとして、今年の出走馬で該当したのは、3頭いました。 にもかかわらず、ゴールドシップの1頭に絞ったのは、最終追い切りが須貝尚介厩舎の勝負調教に該当したこと。これらの客観的判断材料だけでなく、21日の登坂後に内田博幸騎手とゴールドシップの様子を確認した時に、互いに信頼し合った堂々とした雰囲気を感じたという主観的な判断も取り入れています。
推奨馬:10.ゴールドシップ
■今週の多点買いレース →函館11R 大沼S 過去3年で6レース行われた、函館ダート1700mのオープン特別のうち、5勝を挙げているのが、トラック調教馬。これを重視すると、調教タイプが該当するエアハリファを推奨馬として筆頭に挙げるべきでしょう。 ただ、この中間の調教本数がやけに少なく、そこは非常に気になるところ。だったら、同じトラック単一調教馬でも、ツクバコガネオー、ナリタシルクロード、マスクトヒーローに妙味を感じます。
推奨馬:9.エアハリファ、8.ツクバコガネオー、4.ナリタシルクロード、11.マスクトヒーロー
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →東京11R パラダイスS 前走は直線で進路がなくなるもったいない競馬。能力的には勝ち負けできたはずだ。 今回は相手が軽くなるし、持ち前の切れ味を発揮できれば当然勝ち負けに持ち込める。
推奨馬:9.ハナズゴール
■今週の多点買いレース →阪神11R 宝塚記念 ジェンティルドンナはいつも休み明けはイマイチの馬だが、今回は珍しくキッチリと仕上がった。脚質的にどこからでも競馬ができるタイプだし、ここはおそらく外目の3番手くらいで競馬になりそう。馬場の良いところを通り続けられるし、ペースもこの馬に丁度向きそう。条件が揃っているので、ここは勝ち負け。 ゴールドシップは今の阪神のタフな馬場が合っている。前走は馬場が合わずに「惨敗」したが、条件替わりで一気の巻き返しが必至。
推奨馬:11.ジェンティルドンナ、10.ゴールドシップ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →東京11R パラダイスステークス 今年の3回東京芝1400m(6月22日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると4コーナーを3番手以下で通過した馬が[1-3-5-58]。CコースやDコースでの施行となってからは差し馬が勝ち切れていません。また、父にヘイルトゥリーズン系以外の種牡馬を持つ馬も[0-1-1-25]と苦戦していました。注目は北村宏司騎手に乗り替わるレッドスパーダ。ここ2戦はコンビ実績のないジョッキーが騎乗していたので度外視できますし、このメンバー構成なら展開にも恵まれそうです。
推奨馬:8.レッドスパーダ
■今週の多点買いレース →東京10R 清里特別 今年の3回東京ダート1400m(6月22日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると前走で1400m以上のレースに出走していた馬が[1-5-3-53]といまひとつ。2回東京の頃と異なり、距離延長組やダート1400m未満のレースに実績のある馬が健闘しています。狙ってみたいのは距離延長組のチャンピオンヤマト、グレン、ダート1400m未満のレースに実績があるヘアーオブザドッグ、キクノストーム。
推奨馬:7.チャンピオンヤマト、8.グレン、11.ヘアーオブザドッグ、12.キクノストーム
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →東京11R パラダイスS ハナズゴールは、ちょっと戦ってきた相手が違う。前走のG1ヴィクトリアマイルにしても、6着とはいえ追いづらいところがあったなかで勝ち馬からは2馬身弱の差でしかなかった。クラシックを戦ったことで、中距離を中心に使われていたが、デビューからマイル戦を使われていたように、ベストはこれくらいの距離。芝1400mでも勝利実績があり、2走前には重賞でも戦えることを示した。別定戦で54キロならまず負けないだろう。
セイウンジャガーズは近2走で1800mを使われ、特に2走前はオープン特別で見どころのあるいい内容だった。とはいえ、同馬が力を発揮できるのは、そして実際に発揮してきたのは芝1400m。4走前には同コースで勝利しており、2走前からもこのクラスで引け目を感じる必要はない。ベストの舞台で変わり身に期待する。
推奨馬:9.ハナズゴール(人気馬)、11.セイウンジャガーズ(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。