2013年06月25日(火) 18:00 9
◆帝王賞展望
(6月26日 大井 サラ4歳以上 定量 JpnI 2000m)
アジュディミツオー、そしてフリオーソの強さ、存在感を改めて噛みしめる「帝王賞」だ。帝王賞は昭和61年から交流指定(昭和53~60年・南関東限定・2800mで実施)。以後27年間、JRA13勝、地方14勝だから、一見地方大奮闘のレースだが、近年を客観的にふり返ると、やはり寂しい結果というほかない。過去10年、アジュディミツオー1勝、フリオーソ2勝、03年ネームヴァリュー優勝はゴールドアリュールのアクシデント(ノド鳴り発症)に助けられたもので、要するに地方側の“新星”とか“成長株”とかは、ことごとく通用しない事実があった。層の厚さ…が悲しいくらい違っている。
それにしてもと思う。今年のJRA勢は何とも眩しい顔ぶれになった。6頭すべてGIホルダー、しかも“過去の馬”は1頭も見当たらず、ほぼ等分にチャンスが浮かぶ。舞台は記者テリトリーであり、同時にチャンピオンコースである大井2000m。正直に書けば、この6頭の戦いは(地方馬抜きでも)ワクワクする。◎○▲△…序列をどうつけるか、予想すること自体も、嬉しい迷いというべきか、さまざまシーンを思いめぐらせながら胸が躍った。ただ一方、地方競馬記者として欲求不満ももちろんある。ホームで施行されるダート頂上決戦…、にもかかわらず、エールを送れる地方馬がほぼ皆無であること。交流Gとはやはり、JRA対地方、その“対決図式”が不可欠と思う。中でも大井は伝統と歴史があり、テツノカチドキ、チャンピオンスター、さらにハシルショウグン、コンサートボーイ。圧倒的な帝王賞馬を何頭も送っている。“馬場を貸すだけ”、そんな位置付けでファンが満足するはずもない。
(1)…おおむね順当・・・
吉川彰彦
日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。