2013年06月27日(木) 18:00
一般的に牝馬は夏に強いといわれています。しかし、そうそう極端に成績が変わる馬も少なく、なんとなく夏が得意かな?程度にとどまることが多いものです。
オーラを放つマルセリーナ
ここ1ヶ月ほど、わたしにとってのそれはまさにマルセリーナ。マルがただ運動で歩いているだけでも、思わず釘づけになってしまう。思わず見てしまうんです。そのくらい、オーラがすごい。
実際、調子もかなりよさそうです。調子がいい馬は肌に銭型が浮くものですが、いまのマルは銭型が浮いているのはもちろんのこと、肌がツヤッツヤなんです。もうね、女性誌で美肌特集とかやっていたら登場して欲しいくらいの、モチモチうるうるなかんじ。寒くなると誰よりも早く冬毛が生えて、ぬいぐるみのような体になるマルと同一馬とは思えません(苦笑)。
最近、朝いちばんは少々涼しいのでマルは大丈夫かしら?と思って厩舎をのぞきましたが…、なんのその。全然、艶々していましたよ(笑)。次走は函館のクイーンSの予定。「ベガのように一年中首の下に冬毛が生えていても競走成績とはまったく関係ない馬もいたが…マルセリーナは冬毛が生えていないときのほうが俄然いいな」と松田博師もこの夏に照準を合わせている様子でした。この夏のマルちゃんにはぜひ注目していてくださいね!
落ち着きのあるハクサンムーン
キ甲が抜けたシゲルスダチ
「心身ともに成長していますね。馬体重も増えているはず。GI3着馬ですし、休み明けでも走るタイプです」と桜井助手。追い切りも1週ごとにしっかり時計を詰めています。酒井騎手とのコンビ、これまでも4戦2勝と相性がいいですし楽しみです。
最後に、シゲルスダチ情報を少々。 今週の水曜は雨降りの中、坂路で単走で追い切られました。時計は53.0-38.1-25.1-12.8。「カイバもよく食べて元気いっぱい。まだ細見ではあるけれど、しっかり食べてくれているので徐々に体は戻ってくるはず」と塩満助手。 ほんと、元気なんですよね〜、スダチくんは。帰厩直後に「背が伸びた」という話を書きましたが、もっと詳しく言うと「キ甲が抜けた」んです。 キ甲とはたてがみのすぐ後ろにある部分で、ここが出っ張って目立つようになることを「キ甲が抜ける」といいます。幼いうちはこの部分が目立ちませんが、大人になるにつれてポコッと出っ張るようになるので、この変化は馬体が大人の体になっていく証拠でもあるんですよ。
スダチは歯が抜け替わるのも遅かったように、成長が平均より遅い傾向にありました。でも、今回の帰厩時にようやく「キ甲が抜けた」…。体重はさておき、骨格に大きな変化があったわけです。
この夏の目標は小倉の芝1200ですが、これだけ順調なら来週の豊明Sに出走できそうですね。心配なのはハンデ。小柄なスダチなだけに、斤量を背負うのは結構しんどいと思います…。ハンデキャッパーさん、スダチのハンデ、おまけしてくれないかな(苦笑)。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)