2013年07月08日(月) 18:00
発表は良馬場でも、多くの騎手が「こういう馬場にしては…」と振り返ったように、また、ダートは終日「稍重」のコンディションだったから、蒸し暑く、前日のスコールの影響が残るタフなコンディションだった。
それを考慮すると、マイネルラクリマ(父チーフベアハート)の記録した1分58秒9のレースレコードの価値は高い。時計が速いという意味ではなく、そのレース運びと勝ちっぷりの与えた印象は、きわめて「強い」馬のそれだった。
前日から上位人気馬の順位が一転二転していたが、最終的にマイネルラクリマが1番人気に浮上したのは納得。パドックに登場した同馬の状態は、あふれる闘志をほどよく前面に出し、馬体の迫力も文句なし。16頭の中できわだって光って見えた。また、不良馬場で行われた春の福島民報杯を圧勝していたから、良馬場発表とはいえ少し時計のかかるコンディションが判明すると、その評価は直前になるほど高くなった。
レースの流れは、外から先手を主張したラッキーバニラに対し、内のケイアイドウソジンも簡単にゆずらない形となり、前半から予想以上に速くなった。2〜3ハロン目に連続して10秒台が刻まれるハイペースとなり、レース全体のバランスは、前後半10000m「58秒6-60秒3」=1分58秒9。それでいながら・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。