2013年07月11日(木) 18:00
欧州の芝中距離は相変わらずSadler's Wells系の支配下にあるが、Sadler's Wellsの主な血脈構成はNorthern DancerとHail to ReasonとForli(ハイインロー)とLa Troienneで、函館記念の勝ち馬にこれらの血を引いた馬が多いのは、洋芝の中距離で求められるパワーや粘着力は同じということだろう。
◆洋芝小回り中距離がベスト レインボーダリアはナリタルナパークやブリリアントロードやスカイディグニティなどと同じブライアンズタイム×ノーザンテーストの組み合わせで、パワーと機動力に富むので洋芝小回りに向いた配合だ。しかも母母ストロークトがLa Troienneの息子Bimelechの5×4・4でここにもパワーの血が強く、そのパワーにモノを言わせて道悪のエリザベス女王杯でヴィルシーナを差し切ったが、血統からも実績からも函館芝2000mはベスト。晩成血統が本格化した今、牡馬相手に実質トップハンデでも格負けはないだろう。函館芝Aコースも依然イン伸び優勢には違いないが、3〜4頭ぶん外からの捲りもききだしているので、後ろから行きすぎるとか、外を回りすぎるとか、よほどのことがない限りは恥ずかしいレースはしないはず。
◆牝系のBold Ruler的機動力で・・・
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望田潤
育成牧場従業員を経て、92年〜02年まで競馬通信社編集部に在籍し、現在はフリー。「馬券総合倶楽部」で、2008年に年間回収率136%を記録した実績を持つ血統予想の第一人者。