2013年07月13日(土) 18:00
函館記念で「馬番連勝」が発売されたのは、1992年からのこと。波乱が多かったこの夏の重賞は、それから2001年までの10年間のうち、実に8回まで、馬連は「万馬券」だったという記録がある。ただ、その後は人気も大きく割れてしまうため、現在はそれほど波乱必至のハンデ重賞ではない。
それよりは、エリモハリアー(父ジェネラス。母の父ブレイヴェストローマン)が3連勝した記録が象徴するように、ヨーロッパタイプの血を持った馬が、だいたい「2分00秒台」の勝ち時計になる洋芝適正を生かして好走するところがポイント。母の父にパドスール(その父ミルリーフ)を持つクラフトマンシップ、クラフトワーク兄弟はそろって勝っている。父にデインヒルを持つエアエミネムも、昨年の勝ち馬トランスワープ(父はフェアリーキング直仔のファルブラヴ)も、欧州色が濃い勝ち馬である。
伏兵アスカクリチャン(父スターリングローズ。母の父ダイナレター)を狙いたい。
父アフリート直仔のスターリングローズは欧州系ではないが、タフな芝向きのパンチはある。02年のJBCスプリント、03年のかしわ記念などダートで13勝もしたスターリングローズは大変なダート巧者。しかし・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。