2013年07月13日(土) 20:00
明日7月14日のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が91万7504通り(前日16時現在)。夏季競馬の期間中としては珍しく、かなりの多頭数になりました。最近は63万8976通り(7月7日)、64万5120通り(6月30日)、32万7184通り(6月23日)と総組み合わせ数の少ない回が続いていたので、先週までと状況が異なることを意識しながら買い目を作るべきでしょう。ちなみに、総組み合わせ数が90万通り以上だった回は過去に19回あり、10万円未満の配当に終わった回はゼロ。100万円未満の配当に終わったのは2回だけ、200万円未満だったのも5回だけです。
個人的に明日のポイントと見ているのは、1レース目の知多特別、5レース目のバーデンバーデンカップと、芝1200mのレースが2つある点。過去のWIN5対象レースを振り返ってみると、古馬(3歳以上、4歳以上)、かつ芝1200m以下のレースで単勝1番人気馬が勝つ確率は38.4%に達していました。一方、古馬、かつ芝1400m以上のレースで単勝1番人気馬が勝つ確率は28.9%止まり。古馬の芝短距離戦はどちらかと言うと堅く収まりがちなのです。
もちろん、実際に前評判通りの決着となるかどうかは出走メンバー次第ですし、魅力的な伏兵がいるのなら無理に諦める必要はないと思います。ただ、これだけ顕著な傾向が出ているのも事実。これから施行されるサマースプリントシリーズ対象レースを含め、「迷ったら人気サイドに寄せてみる」「単勝1番人気馬を安易に買い目から外さない」といった方針で臨む方がいいのかもしれません。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中京10R 知多特別 高松宮記念が行われる中京芝1200mで良績を残すのが坂路調教馬。この開催で行われた重賞、CBC賞でも標準坂路のマジンプロスパーが優勝しており、1着馬は坂路調教馬からの選択で問題ありません。 その中でも、プレイズエターナルを選択したのは「トモがしっかりしてきました」という安田隆行調教師の成長を感じるコメント。それが追い切りの動きにも表れている以上、伸び盛りの3歳馬を軽視するわけにはいきません。
推奨馬:14.プレイズエターナル
■今週の多点買いレース →函館11R 函館記念 2011年1着キングトップガンが、最終追い切りを函館Wで5F65秒台、2012年1着トランスワープが、最終追い切り場所函館ダート。今年の優勝馬も、このどちらかの調教条件を満たしているということになると、かなり絞れます。 函館Wで時計の条件をクリアしているのは、メイショウウズシオだけ。函館ダートは3頭いますが、その中でもコスモネモシン、アンコイルド。
推奨馬:16.メイショウウズシオ、12.コスモネモシン、1.アンコイルド
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →福島10R 鶴ヶ城特別 今の福島は前が止まらない状態。ただ、このレースはあまりにも逃げたい馬が多いし、そうなればかなりのハイペースになりそう。狙いは前に行けつつ、ちゃんと終い伸びることができる馬だろう。 レギスはそんなタイプだし、土曜日の雨で締まったダートも、造りの軽いこの馬にとっては好都合。ここは好位からの押し切りを期待。
推奨馬:7.レギス
■今週の多点買いレース →函館11R 函館記念 ここはハンデ戦で、更に偏った傾向のある馬場でもあるので、多点買いしておきたいところ。 アンコイルドは最内枠を引けたのが大きい。2000mの距離は合っているし、55キロの斤量も手頃。洋芝も合うし、ここは突き抜ける場面まであっても良い。 エアソミュールは洋芝が合うタイプだし、函館のコース形態も合っている。斤量も手頃で、ここは大崩れすることはなさそう。 トウケイヘイローの前走は嵌った感もあるが、あそこで先頭に立って押し切ったのは力のある証拠。小回りで距離不安も前走よりは少ない。斤量は重めだが、押し切ってもおかしくはない。 サトノギャラントは今の前が残る函館の馬場が一番の敵だが、ここは流れが速くなりそうで、この馬に向いた展開となりそう。斤量も手頃で、差し込みを警戒したい。 トウカイパラダイスは行きたい馬が揃って、好位で楽に運べそうなメンバー構成。今回は休み明けになるが、写真を見る限り仕上がりも良さそう。ハンデも手頃で、ここは勝ち負けに持ち込める。 モズは行き切ってしまえばしぶといところがあるので、軽ハンデだけに警戒はしておきたい。
推奨馬:1.アンコイルド、6.エアソミュール、8.トウケイヘイロー、9.サトノギャラント、10.トウカイパラダイス、14.モズ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →中京10R 知多特別 今年の3回中京芝1400m以下(7月13日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると1〜6枠の馬が[1-2-3-64]。外めの枠に入った馬を重視すべきでしょう。なお、3歳以上、かつ7月13日のレースに限ると4コーナーを4番手以内で通過した馬は[0-0-1-9]。昨年の2回中京芝短距離も、Bコースで施行されたレースは先行馬が苦戦していました。注目は浜中俊騎手とプレイズエターナルのコンビ。芝ならアドマイヤムーン産駒と相性がいいジョッキーなので乗り替わりは問題なさそうですし、枠順も申し分ありません。
■今週の多点買いレース →福島11R バーデンバーデンカップ 同年にJRA、かつ芝のレースで1着、もしくは1位入線馬から0.5秒差以内に好走した経験がなかった馬は2008年以降[0-1-1-28]。一方、前述の条件をクリアしていた馬のうち、そのレースで4コーナー4番手以内だった馬は2008年以降[5-3-2-11]とより安定しています。近走内容のいい先行馬を重視したいところです。狙ってみたいのは好枠を引いたケイアイアストン、ハノハノ、ビウイッチアス。差し馬を押さえるなら実績上位のレオアクティブ。
推奨馬:4.ケイアイアストン、5.ハノハノ、7.ビウイッチアス、13.レオアクティブ
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →中京10R 知多特別 リトルゲルダは2走前、3走前に今回と同じ中京芝1200mを好走。ともに1600万下での激走だけに評価は高い。後方からの競馬も好位から徐々に押し上げる競馬もできる器用なタイプで、展開を選ばないのも心強い。順当ならこの馬。あっさり勝ち切るシーンが見られるだろう。
ビットスターダムは4走前に今回と同じ中京芝1200mで惨敗。とはいえ、展開不向きのなか、なだれ込んできただけの競馬で、あの結果に重きを置く必要はないだろう。近走も結果は出せていないものの、最後は差を詰める競馬ができており、適度の馬場が荒れてきた今回は同馬にとってプラス材料。激走が期待できる。
推奨馬:5.リトルゲルダ(人気馬)、7.ビットスターダム(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。