2013年07月20日(土) 20:00
明日7月21日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が86万160通り(前日16時現在)。先週7月14日に引き続き、夏季競馬としては比較的多い部類の出走頭数になりました。総組み合わせ数が80万通りを超えた過去34回のうち、10万円未満の配当に終わった回はなく、100万円未満の配当に終わったのも7回だけ。一方、全体の1/3近くにあたる11回は2000万円以上の配当か的中票なしの大波乱決着となっています。先週と同じく、今週もある程度の高額配当が飛び出す前提で予想に臨むべきでしょう。
ちなみに、その先週はちょっと珍しい決着。多頭数の回らしく単勝1番人気馬がすべて2着以下に敗れたものの、優勝馬はすべて単勝4番人気以内、もっとも単勝支持率の低いスタッドジェルラン(ジュライステークス)ですら10.3%(単勝オッズ7.7倍)の支持を集めていたこともあって、配当が48万3800円に止まりました。単勝1番人気馬が全敗したにもかかわらず200万円未満の配当だったのは、今年2月3日(19万3670円)以来2度目です。
なお、単勝支持率から導き出した先週7月14日の配当理論値は約72万円。狙って的中させた方には十分な配当だったと思いますが、難易度に見合った配当かどうかは微妙なところでした。もともと人気馬ばかりを選んだ組番は「実際の配当<配当理論値」になりやすく、単勝1番人気馬をまったく含まない組番でもその傾向は同じ。特に、飛び抜けた人気馬がいないときは「穴を狙ったつもりだったけれど実際は配当的な妙味のない馬(組番)を買っていた」という状況になりがちなので気をつけましょう。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →函館11R 函館2歳S 経験の浅い2歳戦。追い切りの併せ馬で2週連続で先着、しかも追走しているという調教が実戦に役立ちます。ニシノチャーミーやストークアンドレイといった過去の優勝馬がこれに該当していました。 ビービーブレインは2週続けて、追走する併せ馬で先着。特に今週は外から交わしていく併せ馬で、バリエーションも豊富。絞るならこの馬でしょう。
推奨馬:7.ビービーブレイン
■今週の多点買いレース →福島11R 福島テレビオープン 福島芝1800mで行われた、過去3年の同レースはトラックもしくは併用調教で調教本数が標準以上。これに該当した馬しか、馬券圏内に入っていません。 今年の該当馬は6頭しかいないので、かなりの多点買いになってしまいますが、すべて押さえれば、まず大丈夫でしょう。該当馬に順位を付けるなら、シルクアーネスト、ドリームバスケット、ダイシンプラン、キョウエイストーム、ミキノバンジョー、オートドラゴンという感じです。
推奨馬:1.シルクアーネスト、13.ドリームバスケット、12.ダイシンプラン、11.キョウエイストーム、5.ミキノバンジョー、8.オートドラゴン
【古澤秀和のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →函館11R 函館2歳S ダイワメジャー産駒らしい体型で、筋肉の質には母父フレンチデピュティの血が濃く出ている。 この時期の2歳馬とは思えないほどの完成度で、素晴らしい馬体を見せている。 枠順もちょうど良いところを引けたし、ここは当然勝ち負けに持ち込める。
推奨馬:6.オールパーパス
■今週の多点買いレース →中京11R 中京記念 ドナウブルーは休養明けの2戦が振るわなかったが、前走で良いところを見せた。馬体もそれに伴って良くなっているし、今の馬場も合いそう。斤量面で不利はあるが、押し切れてもおかしくはない。 ミッキードリームはこのメンバーなら先手が取れそうだし、「遅いペースでの大逃げ」の形も考えられる。ここのところ結果が出ていなかったが、休み明けの前走に復調の気配が見て取れた。枠順も外目で良いところだし、ここは一発があってもおかしくはない。 シャイニーホークはそこそこの位置で運べるタイプだし、このメンバーなら番手に付けられそう。デキも良いし、大崩れはなさそうだ。 フラガラッハは馬体写真を見る限りは悪くないし、昨年の覇者だけに条件適性も高い。流れ次第では上位争いが可能。
6.ドナウブルー、12.ミッキードリーム、15.シャイニーホーク、16.フラガラッハ
【伊吹雅也のWIN5見解】 ■今週の1点勝負レース →福島10R 横手特別 今年の2回福島ダート1700m(7月20日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると、前走で1800m以上のレースに出走していた馬が[0-0-1-17]。一方、ダート1600m以下に実績のある馬は信頼できる印象でした。注目は石橋脩騎手とサトノプライマシーのコンビ。このメンバーなら実績上位ですし、前走の内容や過去の戦績からもコース適性は高そうです。
推奨馬:7.サトノプライマシー
■今週の多点買いレース →中京11R 中京記念 昨年の1〜3着馬は、いずれも前走の4コーナーを10番手以下で通過していた馬。また、3頭ともJRA、かつオープンクラスのレースを4コーナー10番手以下の位置取りから制した経験がありました。器用に立ち回れる馬よりも、直線勝負に徹することができる馬を重視すべきでしょう。狙ってみたいのはJRA、かつオープンクラスのレースを4コーナー9番手以下の位置取りから制した経験のあるアカンサス、ザラストロ、フラガラッハ。あとはコース替わりがプラスに働きそうなリルダヴァルも有力だと思います。
推奨馬:5.リルダヴァル、7.アカンサス、13.ザラストロ、16.フラガラッハ
【石橋武のWIN5見解】 ■今週の「単勝二頭流」レース →中京10R 尾頭橋特別 アンリヴィールドは、デビューからダート1200mを連勝。前走も含め、全3勝がダート1200mという根っからのスプリンターだ。1000万下では結果を出せなかったが、ダ1000m、ダ1400mなど、距離が合わなかったのも事実。現に(1000万下で)唯一ダート1200mで走った3走前はきっちりと掲示板を確保しており、適距離で走ればこのクラスでも十分に戦える。
シゲルオウシザは、2走前がスタート不利、前走は落鉄と昇級後は不運な競馬が続いてしまった。未勝利、500万下の突破にもたついた印象があるが、差して届かずという競馬が続いたのが原因。競馬ぶり、脚質からも下級条件の緩い流れよりも、ペースが流れる1000万下のほうが競馬はしやすくなる。加えて今回はメンバー的にも前掛かりの展開になりそうで、鋭い差し脚が武器の同馬にとってプラスに働く。
推奨馬:4.アンリヴィールド(人気馬)、6.シゲルオウシザ(穴馬)
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。