そっくり!兄フラガラッハと弟フェルメッツァ

2013年07月25日(木) 18:00 56

 先週の中京記念、フラガラッハが見事1年ぶりの勝利を飾りましたね!負ける時は2桁着順、なのに勝つときはすごく鮮やか。そんなフラガラッハが気になって仕方なく、松永幹夫厩舎にお邪魔してみました。

ベストターンドアウト賞を受賞したフラガラッハと横山助手

フラガラッハと横山助手

「1年間、賞金を積めなかったので中京記念で結果を出さないと思うようにレースに出走できなくなるところでした。ひとまず、安心しました」と担当の横山助手はまずはホッと胸を撫で下ろしていました。確かに。はたから見ている分には勝つときの鮮やかさとダメなときの負けっぷりの落差を魅力としても捉えられますが…管理するほうは気が気ではなくて当然です。

「気持ちで走るタイプの馬なので、それがうまくレースに出せるか。それに尽きるんです。中京記念は外枠からまとまった馬群を見るかたちでレースを進め、しっかり足をためて勝負、という理想的なレース運びができたのがよかったです。」(横山助手)

 中京記念ではレース優勝と同時にベストターンドアウト賞も受賞。身なりはもちろん、リードの持ち方も審査の対象となるようですね。

「ほどよく余裕をもって(リードを)持つようにしました」(横山助手)。そして、口まわりの馬具はそれほどたくさんつけなかったのも好印象だったようです。

フラガラッハにそっくりなフェルメッツァ

フラガラッハにそっくりなフェルメッツァ

 前日、半弟のフェルメッツァは新馬勝ちをおさめ、先日亡くなったデュランダルの弔い合戦にもなり…。フラガラッハにとっては、すべてがいい方向にまとまった一戦でした。今後は関屋記念に駒を進め、サマーチャンピオンを目指します。

「ハミ受けなど、1年前に比べてコントロールが効くようになりました。今の調子なら、もう少し前での競馬もできるかもしれません。まだまだ心身ともに若いので、さらに上を目指せると思っていますよ。」(横山助手)

 フラガラッハの半弟・フェルメッツァも見せていただきました。パッと見、サイズこそ違えどフラガラッハにそっくりな風貌。概ね、フェルメッツァの3割増がフラガラッハといったかんじでしょうか。フェルメッツァはパッと見、大人しそうですが…

とにかくマイペースなビオラフォーエバー

とにかくマイペースなビオラフォーエバー

「フェルメッツァもフラガラッハ同様、内に秘めたるものがありそうですよ(笑)」と横山助手。確かに…。まだデビュー直後で競馬というものがよくわかっていないのでしょうが。その"秘めたるもの"が走る原動力になっている、とも言えますし。これから、その"秘めたるもの"がどういう方向へ伸びていくのか、とても気になります。

 続いて、松永昌厩舎を訪問。先週、ビオラフォーエバー(牡、父・スペシャルウィーク、母・ミッドキャップ)が入厩しました。栗毛でとにかくマイペース。大人しい、というより、動じることなく慣れているといったかんじで…。いい意味で2歳っ子とは思えない風格がありました。

「とにかくいつもカイバを食べている」(竹邑厩務員)というように、まったくカリカリした様子もなくひたすらご飯を食べていました。ただいまゲート練習中。これからどう変わってくるのか、楽しみです。

今週の佐世保Sに出走するシゲルスダチ

今週の佐世保Sに出走するシゲルスダチ

 なお、同厩舎のオースミチャドはゲート試験に合格後、放牧に出ました。特に悪いところがあるのではなく「デビューを秋に見据えて、ひと息入れるため」(中山助手)とのことでした。

 最後に、今週の佐世保S。シゲルスダチが出走しますね!まぁ、元気なのはいつもお伝えしているとおりなのですが。今回は自己条件・小倉・芝1200と相性のいい条件が揃っているので期待が高まります。

「以前は1400mでも対応できたけれど、馬体がスダチなりに成長してしっかりしてきた分、パワーがついた。それに伴い、そのパワーをいかすためにも1200mのほうが合ってきたように感じる」と田中助手。臨戦態勢は整いました!

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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