2013年07月30日(火) 18:00 4
◆サンタアニタトロフィー展望
(7月31日 大井 サラ3歳以上 ハンデ 南関東SIII 1600m)
「サンタアニタトロフィー」は昭和55年創設、当時「関東盃」でスタートし、以後平成8年タイトルが変更された。繰り返し書いたことだが、関東盃→サンタアニタ、名称は今風に進化したものの、同時に軽く平凡なレースになってしまった。例えば関東盃時代の優勝馬、トウケイホープ、テツノカチドキ、ガルダン、ジョージモナークなど文句なしのGI級で、中でもテツノカチドキは59.5キロ、極量をものともせずに勝ち切った。重賞自体の数が少なかった時代ではもちろんある。ただレースの格、伝統が、結果的に引き継がれてこない現実。寂しいといえばやはり寂しい。
もっとも「サンタアニタ」は関東盃時代を含め、既成勢力より上昇馬、成長株が活躍する歴史がある。古くは昭和57年、恵量50キロキロでコーナンルビーを退けたレイクルイーズ、同63年、53キロでイナリワンを完封したイーグルシャトー。近年でも平成19年、シーチャリオットに競り勝ったショーターザトッシなどが好例で、昨年ゴーディーもハンデこそそう軽くない55キロだが、当時重賞初制覇という点でイメージは合致する。さて今年のメンバー。4歳馬がプーラヴィーダ1頭だけとは物足りないが、5歳ピエールタイガー、サチノシェーバー、6歳セイントメモリー、スマートジョーカー。遅ればせながら本格化…を思わす面々が上位拮抗の形で顔をそろえた。ごく冷静、客観的にみて、ここ数年よりレベルも高い。
(1)…近年波乱。1人気・・・
吉川彰彦
日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。