組み合わせ数は先週の倍以上で高額配当決着の可能性高!

2013年08月03日(土) 20:00

 先週7月28日のWIN5は総出走頭数がわずか61頭で、総組み合わせ数も歴代で6番目に少ない20万7360通り。総組み合わせ数が少ない回ほど高額配当決着の可能性は低くなるので、4万4320円の低額配当に止まったのは想定の範囲内でした。

 もっとも、単勝支持率通りにWIN5の票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約4万円で、実際の配当はこの数字よりもわずかに上。一般的に、人気サイドの馬ばかりを選んだ組番は理論値よりも低い配当(オッズ)になりがちなのですが、この原則からは外れています。こうした決着になることを予め見越し、数十点、もしくはそれ以下の投資で的中された方にとっては、十分に妙味のある配当だったと言えるでしょう。ちなみに、先週7月28日は単勝1番人気馬が4勝、残る1レースを制したのも単勝3番人気馬でしたが、優勝馬の前走着順は順に8着、7着、8着、5着、2着。大敗からの一変が多かったことも、イメージ以上に配当が伸びた一因かもしれません。

 明日8月4日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が53万5500通り(前日16時現在)。決して多い方ではありませんが、総組み合わせ数は先週の倍以上ですし、このくらいの総組み合わせ数で数千万〜億クラスの配当となった例は既にたくさんあります。先週と比べて高額配当決着の可能性が高くなったことを意識しつつ予想に臨みたいところです。(伊吹雅也)


【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→新潟10R 飯豊特別
 新潟3日目12Rに行われた芝1200mを勝ったダイワインスパイアは最終追い切りを美浦坂路で行い、4F50.5秒、1F12.0秒と全体も終いも速いスピード調教を行っていました。
 グラスソニックは4F51.3秒、1F12.2秒でラップの踏み方はダイワインスパイアにそっくり。この時計は自己ベストを更新していますし、休養明けも全く問題ありません。

推奨馬:7.グラスソニック

■今週の多点買いレース
→小倉10R 宮崎特別
 開幕週の500万下以上のクラスで行われた小倉ダート1700mは「最終追い切り栗東坂路で終い最速ラップ」の好走が目立ちました。
 該当馬すべてということになると、かなりの頭数ですが、その中でも調教本数の多いラパヌイを筆頭に、ミッキーマーチ、マヤノオントロジー、タガノミューチャン、コスモコルデスを押さえたいところです。

推奨馬:4.タガノミューチャン、9.ミッキーマーチ、10.コスモコルデス、11.マヤノオントロジー、14.ラパヌイ、


【古澤秀和のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→新潟11R レパードS

 サトノプリンシパルは元々素質が高かった馬だが、ここにきて実が入って素晴らしい馬体になってきた。胸前、トモの両方にグンと実が入って、しかもその筋肉の質が柔らかい。立ち姿が力強く、夏負けの兆候も見られないし、ここは先行力を生かして、一気の逃げ切りが期待できそうだ。

推奨馬:7.サトノプリンシパル

■今週の多点買いレース
→小倉11R 小倉記念

 メイショウナルトは今の馬場が合うし、位置取りも丁度良いところが取れそう。ハンデも軽いし、ここでもチャンス十分。

 ラブリーデイはダービー時に見せた馬体が印象的。世代トップレベルのメンバーに入っても見劣りしなかった。元々高い素質を持った馬だし、写真を見ると更に良くなっている。調教の動きもバネ感たっぷりで、いきなりから動ける態勢。手先が軽いので、今の小倉の芝もこなせるし、ここは上位争いを期待したい。

 ダコールは手先が軽いディープインパクト産駒で、今の小倉の馬場は合っているし、ハンデの56キロも有利な材料。流れ次第では初重賞制覇まで視野に入る。

推奨馬:4.メイショウナルト、6.ラブリーデイ、8.ダコール


【伊吹雅也のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース
→小倉11R 小倉記念
 前走がJRAのレース、かつ前走の4コーナーを5番手以内で通過していた馬は2008年以降[0-2-2-27]。先行馬は評価を下げるべきでしょう。また、父にサンデーサイレンス系以外の種牡馬を持つ馬も2008年以降[0-2-2-35]と苦戦しています。注目は丸田恭介騎手とダコールのコンビ。前走の七夕賞と比べれば長距離に実績がある馬も健闘しているレースですし、昨夏の2回小倉芝2000mは3歳以上のレースに限るとディープインパクト産駒が[3-4-0-5]と堅実でした。

推奨馬:8.ダコール

■今週の多点買いレース
→函館11R 札幌日経オープン
 今年の1〜3回函館芝2600m(8月3日終了時点)は、3歳以上のレースに限ると、前走がJRAのレース、かつ前走で出走メンバー中6位以下の上がり3ハロンタイムに終わっていた馬が[0-1-2-17]。先行力のある馬があまり信頼できません。狙ってみたいのは前走で出走メンバー中2位の上がり3ハロンタイムをマークしているサイモントルナーレ、リリエンタール、2500m以上のレースに限ればキャリアの大半で出走メンバー中5位以内の上がり3ハロンタイムをマークしているセイカプレスト、ここ8戦連続で出走メンバー中4位以内の上がり3ハロンタイムをマークしているカレンミロティック。

推奨馬:1.サイモントルナーレ、2.セイカプレスト、6.リリエンタール、7.カレンミロティック


【石橋武のWIN5見解】
■今週の「単勝二頭流」レース
→函館11R 札幌日経オープン
 リリエンタールがようやく復調してきた。一昨年の秋以降は休み休み使われていたように、どうも本調子になかった同馬だが、今年の春に復帰して以降はコンスタントに使われだして、レースの内容、結果ともに徐々に上向いてきているのが感じられる。もともと使い込まれて力を発揮してくるタイプだけに今回あたりがベストコンディションとなる公算が大きい。激走が期待できる。

 モズは、全5回の馬券絡みのうち4回が北海道シリーズ。スピードが足りない分、力を要する洋芝&小回りが同馬にとってプラスに働いているのは疑いようのないところ。函館で走った近2走はともに前半が58秒台という厳しい流れとなってしまったが、距離が2600mに延び、また同型馬のいない今回はマイペースの逃げが打てるだろう。大駆けが期待できる。

推奨馬:6.リリエンタール(人気馬)、8.モズ(穴馬)

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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